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神沢祐樹-161 [高校生会議2-25]

「…、柳井先輩それでですね、チームVivaceの中でもグループ分けが有って良いと思うし、違うチームを誕生させて行って良いと思うのですよ。」
「祐樹くん、グループ分けとは?」
「能力差はどうしても否定出来ないと思うのです。
綺麗ごと抜きで話させて頂きますが、片山さんや天野さん沢井さんとでしたら、ハイレベルな話し合いが可能だと思います、能力差が有ると言う前提でチームVivaceを構築して行けないでしょうか。」
「そうだね、祐樹くんは知的集団と話してくれたけど…、中核はこのメンバープラスαで、他の秀才達には違う仕事をお願いして行けば効率が良いと思うよ。」
「確かに能力的に差の有るメンバーが遠慮し合って足を引っ張り合うという構図は避けたいわね。
このメンバーで意見が合わなかったら、祐樹くんの判断を仰げば良いのかな。」
「個々の能力を簡単に計ることは出来ませんが、グループやチームと言う形で、各自落ち着ける場を見つけたり、互いに競い合ったり…、その延長で多くの学生にオフィス白川を自身の可能性を広げたり試す場として貰えたらと思うのです。」
「そうだな、個人的には、何も考えて無い様な人は苦手なので、そこは柳井さんにお任せしたいと考えていたのだが。」
「はは、片山さんは思ってた通り、だからリーダーになる気はなかったのですね、柳井先輩、如何です?」
「そうね、高校生会議の枠組みで集まってる連中を、私達の組織で再編するのも有りかしら…、組織作りの方向性を明確にするのは悪くないと思うわ。」
「うん、ここまで気遣いの必要が有って話にくかったのですが…、自分も、このメンバーなら本音で話せそうです。」
「はい、それで皆さんには…。」

「社会的に目立つ場所での活動でも自分達が望めば、バックアップして貰えるという事か。」
「大勢で話し合っているより早いわね、失敗しても私達の活動ならオフィス白川に与える影響は少ないだろうし。」
「失敗なんて有りませんよ、どんな形で有れ、人々に考える機会を作れます。
経済的な問題は会社として進めて行きます、チームVivaceの中核メンバーには社会に向けてインパクトを与えて欲しいのですよ。」
「簡単に言うけど私には、祐樹くんの子を身籠ってというぐらいしか思い浮かばないわ。」
「沢井さんは、その話が好きなのですね、面白くは有るが…。」
「ずっと言ってれば、絵美お嬢さまが許して下さるかも知れないでしょ。
社会的な常識に囚われないという事を考えて良いと思うのよ。」
「でも、絵美お嬢さまが不快に感じられるだろ。」
「私は、祐樹さまの遺伝子という観点から、簡単に否定出来ないのです、今は独り占めさせて頂いてますが。」
「う~ん、確かに能力の高い子が生まれて来る可能性が高い、その人数を増やす事になるのか…。」
「しかし…。」
「祐樹くんは沢井さんに魅力は感じないの?」
「それと、これとは…。」
「世間では浮気や不倫の話が後を絶たないし、昔は妾とか愛人とか二号さんとか色々、力の有る人は本妻と折り合いを付けてもっと自由で良いと思うのよ。
逆に私も、自分の子を育てながら、夫に束縛されず自由に生きたいわ。」
「自由な発想は良いですが、今は絵美と二人で歩いて行きたいのです…。」
「大丈夫よ二人の邪魔はしないから。」
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