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神沢祐樹-160 [高校生会議2-24]

「祐樹くん、昨日は盛り上がったのでしょ、イベント準備が無ければ私も参加出来たのだけど。」
「千恵、やはりイベントの準備は大変なのか?」
「皆さん欲張りですからね、予定通り行けば、社員旅行の費用を軽く上回る利益が出せると目論んでるでしょ、全部上手く行ったら滅茶苦茶コスパが良いわよね。」
「その分、準備が大変と言う訳か。」
「大丈夫よ、二人に負担を掛けない様にスタッフは考えているし、チームVivaceの仮メンバー達も、事前に調整していた以上にお手伝いして下さるそうよ。」
「あっ、千恵もチームVivaceの話を聞いたのだね。」
「ええ、私も仲間に入れてくれるみたい、チームVivace仮メンバー達の映像を取り敢えず撮っておこうという話にもなってもいて急遽調整中なのよ。」
「そうか、俺達もチームVivaceメンバーの一員という肩書を考えているから、演奏や他の撮影に影響がなければ入っておきたいね。」
「了解、連絡しておくわ。」
「チームVivaceによって柿川フレンズの可能性が広がると思うだろ。」
「平均年齢がかなり下がるものね、優秀な中学生から大学生がメンバー、社員の子弟中心にスタートするけど、すぐに拡大しそうよね。」
「祐樹さま、チームVivaceを知的集団と位置付けると、あまり人数が増え過ぎてはマイナスになりませんか?」
「そうだな…、チームは一つで無くても良いよな、チームVivaceは秀才の集団、学生達の核になって貰い、別のチームを立ち上げて行くのも有りだね。
俺達の活動には、誰もが色々な形で参加出来るのが理想だろ。
それぞれの特技を活かして多くの学生が参加出来る様なさ。
千恵、今夜は空けてあったよね?」
「ええ。」
「じゃあ、柳井先輩達と夕食後にでも時間取れないかな?」
「えっと、早目に連絡すれば大丈夫だと思うけど…、すでにチームVivace関係で予定を組んでるかもしれないわ。
それと明日からスケジュールが密になるから、夜遅くまでというのはだめよ。」
「分かった、一応連絡を取って貰えないか、メンバーは少な目で、とだけ伝えて。」
「良いけど、優香ちゃんはどうするの、今日の夕方合流でしょ?」
「家族とは夕食を共にするから。」
「優香ちゃん、私にはメールで兄と会えない寂しさを送って来てたのよ、でも多忙な兄を気遣っているみたい…。」
「そうか…、そのメールって俺が見てはまずいのかな。」
「問題ないと思う…、むしろ祐樹くんに送れないから私に送って来たんじゃないかな…。」
「杉山さんがね、優香の文章を褒めて下さってたんだ、でも俺とのメールは簡単だから、ちょっと気になってさ。」
「そうね、私が年上だからか、優香ちゃんのメールは何時も丁寧で…、言われてみれば…、私、だめね、優香ちゃんの素敵なメールを独り占めしてたわ、優香ちゃんの許可を得てから整理して、二人に見せたい。
子ども向けじゃないオリジナル曲を考えているのでしょ、きっと参考になると思うのよ。」
「それは…、なあ、千恵、優香は兄離れ出来そうか?」
「う~ん…、チームVivaceに中三の可愛い男の子がいるって聞いたけど、紹介して上げたらどう?」
「江崎くんか…、それはそれで心配も有るな…。」
「お兄ちゃんとして、ちゃんと妹の幸せを考えてあげてね。」
「あ、ああ…。」
「じゃあ、柳井先輩に連絡入れておくね。」
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