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神沢祐樹-87 [高校生会議2-17]

「俺達の担当はひとまず終わったが、社長達は大変だな。」
「ええ、今から歌の披露、その後はポスター撮影にCM撮影でしょ。」
「しー、歌が始まるわよ…。」

「…、可愛い~、子ども向けって言うけどね。」
「ああ、俺はもう踊れるかも。」
「あなたが踊っても可愛くないわ、祐樹くんと絵美さんだから可愛いのよ。」
「ふん、悪かったな、でも、曲のシンプルさが、これは売れると思わないか。」
「なに当たり前の事言ってるの、柿川の小学生達の間ではもう広がっているって知らなかったの?」
「えっ、そうなのか?」
「こどもの日のイベントで紹介されたのがテレビでも流れたでしょ、当日会場にいた子達が周りの子達に教えてね、親達からもCD発売の催促が来てるのよ。」
「来賓の方々も笑顔になってるわね、次はがらりと雰囲気を変えるからインターバルを開けているけど…、あっ、うちの多田社長ったら年甲斐もなく踊りを真似してるわ。」
「ふふ、それはそれで可愛いわね。」
「おいおい、俺の方が可愛いぞ。」
「その発言、却下。」
「多田社長も神沢社長の事が大好きなのよね。」
「でも、バックアップは白川社長に委ねられた。」
「単に委ねた訳でも無いのよ、陰からオフィス白川を支えようと、でもうちの皆は多田社長に言われなくてもね、私がダブルワークで直接支える形にはなってるけど、少なくとも私の周りの女性社員は全員神沢社長のファンですからね。」
「うちもよ、でも副社長のファンも増えて欲しいかな。」
「柿川でのデビューが、社長と出会って間もないデートだから、反発は大きかったのよ。
でも、優香ちゃんと千恵ちゃんがよくやってくれたわ、大好きな祐樹くんの幸せを考えるという方向になって来てるものね。」
「ふふ、みんな、絵美さんに祐樹くんの事を聞いてはだめだからね。」
「えっ、どうして?」
「祐樹社長の事がどれだけ好きなのか、思いっきり語られてしまうのよ。
ご本人としては出会ってからの時間の短さが不安なのかしら。」
「一生懸命恋してらっしゃるのよね、応援したいって思うわ。」
「あっ、衣装を変えて次の曲が始まりそうね…。」

「素敵すぎるよね。」
「うん、絵美さんの心のままなんだろうな、蘇州夜曲は二枚目のCDに入れるって話を聞いていたけど…。」
「何十年も前の曲なのに、こうして聴かされるとね。」
「神沢社長は横に立ってるだけで…、映画のワンシーンみたいだったな。」
「副社長は何時も祐樹さまと呼ばれているものね。」
「社員になって良かった、こんな場面…、一番ピュアな年頃のお二人を生で見させて頂けただけるだけでも得した気分だわ。」
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