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神沢祐樹-47 [高校生会議2-13]

「ねえ、芸能事務所には他にも誰か誘ってるの?」
「ああ、高校生会議の遥香システムを通して趣旨説明を読んで貰ってるよ。」
「反響は?」
「バンドをやってる人から、バックアップして貰えるのならばライブの回数が増やせます、とか来ている。
何時も黒字にはしているけど準備やチケットを捌くのが結構大変で、本業との関係上回数を増やせなかったそうだよ。
あくまでも趣味だから赤字にならず、楽器とかの購入資金が増えれば嬉しいそうだ。」
「そんな感じで会社は儲かるの?」
「それなりに大丈夫だと思うが、充分な利益を出せるかどうかはグッズ販売に掛かっている。
バンドに関係なく欲しくなるオリジナルグッズが上手く作れて、お客さんに買って貰えたらね。
構想としては、幾つかのバンドを大きなグループとしてまとめ、個性的なグッズと共に統一感の有る衣服とかも販売して行きたいと考えているよ。
バンドフェスティバルみたいなのを開催出来れば、そのお客さん達の衣装が…、そうだな柿川スタイルみたいな感じになる様にね。」
「そんなの大変でしょ、お客さん達が乗ってくれなきゃ成り立たないし。」
「それでも、仕掛けてみたいという人はいるんだよ。
まあ、一つの挑戦だね、柿川市民に受け入れて貰えるデザインが作れるかどうか。
だめだったら、企画に係わった連中が着るだけで終わりになるかも。」
「デザインだけの問題ではないでしょ?」
「ああ、どうアピールして行くか、優香がその服を着て舞台に立つ、それを見て自分も着てみたいと思うか思わないかはモデルの人気にも左右されるだろうな。」
「そんな、私に責任を負わせる様な事言わないでよ。」
「はは、俺達の兄妹ファッションはそれなりに注目されて来たのだろ。」
「うん、まあね…。」
「優香に自分を重ねた人が多かったんじゃないのか?」
「でも…、それは祐兄の人気有っての事でしょ、絵美さんとの事が知れ渡って…、どうかしら?」
「優香も柿川市では有名人だぞ。」
「祐兄のおまけとしてね。」
「そうでもない、クラスの男子に優香ファンが何人かいるからな。」
「へ~。」
「アピールの仕方としては、事務所所属の音楽関係者同士で競い合ったり協力したり、そんな活動を優香が紹介すれば、すぐ拡散するだろ。
ダンスグループとコラボしたりゲストにモデル登場も有り、すべて事務所関係者で固めれば相乗効果が見込めるだけでなくコストを低く抑えられる訳さ。」
「実現出来そうな気はするけど、祐兄は色々な事を考えていて、時間的に大変じゃないの?」
「なに、ちょっとした思い付きを遥香システムで公表すると、後は皆さんが膨らませて形を整えて下さるのさ。
我が社に協力的な人は多くてね、社長がきっかけを示せば、後は指示しなくても話がどんどん進んでしまうんだ。」
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