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板垣千景-28 [高校生会議2-07]

「岩山首相とは参議院議員選挙の話しをしたのか?」
「ええ、お父さんは選挙どうなると思う?」
「勝てるのじゃないか、衆議院選挙の勢いは残っているだろう、確かに知名度的には不利だが、参議院議員候補者は衆議院議員のスタッフとしてSNSで情報発信、国会議員が普段何をしているのか報告しつつ自己アピールもして来た。
ここまで岩山政権としての失策はないし、千景の影響力も大きいから圧勝じゃないのか?」
「私の影響力なんて微々たるものよ。」
「いや、私の周りでは、子ども達が千景目当てで番組を見始めてから政治や社会問題に関心を持つ様になったと言う話を聞く、子どもと言っても有権者だ。
今まで若者が政治に関心が無かったのは、若者にとって魅力的な人が政治の場にいなかったからだと思う。
まあ、若者だけでなく大人達からも、千景の解説は分かり易いとの評価を頂いているがな。」
「まあスタッフが優秀だからね。」
「はは、この前の放送は、野党議員さん後で泣いてたんじゃないのか?」
「仕方ないじゃない、自分の党の成り立ちとか良く分かって見えなかったし。」
「代わりに解説して差し上げてから、やんわりとみどりの風との違いを解説してたろ。
優しい笑顔で大人達を論破して行く姿が恰好良すぎると評判だぞ。」
「相手が情けなさ過ぎるのよ、ご自身が次に当選出来るかどうかばかり考えていて、国の事なんて考えていやしないでしょ。
こちらは詳しく調べて番組に臨んでいるのに、薄っぺらな知識だけで胡麻化そうとして来るから、あなたの党はこういう事を目指しているのですって、私が説明する事になるのよ。」
「しかし千景の知識量には驚かされる、いつの間に学習したんだ?」
「一本の番組で使うのは準備した情報のほんの一部なのよ、それを繰り返していれば自ずと知識量は増えていくわ。
サポートスタッフから、すでに大学の単位を幾つか取れるだけの力が有ると言われたのは嬉しかった、その代わり高校の理数系は平凡な成績で終わりそうだけど。」
「それでも赤点ぎりぎりとかで無いだけ偉いぞ。」
「ふふ、学習時間を絞り込む代わりにポイントを集中して取り組んでいるからね。
誠は有能な家庭教師なのよ。」
「あまり遊んだりしてないのだろ?」
「心配いらないわ、テレビの仕事は遊びみたいなものだから。
この先続けて行くとなると違って来るのだろうけど、高校を卒業したらずっと大学生という選択肢も有ると遥香さまに教えられたの。」
「政治関係なら、講師にもなれると思うが。」
「夏休みにそんな話が来ているわよ、一般向けにね、大学の本校で避暑を兼ねてどうかって。」
「そうか、それに合わせて家族旅行を計画するかな。」
「私は遥香さまの別宅になるけど、お父さん達は良い旅館で泊まってね、費用は私が持つから。」
「それは嬉しいね、お母さんが大喜びしそうだ。」
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