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板垣千景-27 [高校生会議2-07]

五月、岩山首相と…。

「千景、今度の参議院選挙、よろしく頼むな。」
「はい、岩山政権の実績が問われるところですものね。」
「実績を語るにはまだ早いだろ。」
「それでも政府の方向性は国民に伝わっていると思います、それが好意的に受け止められている事が総理の実績です。
高校生会議の調査では、悪くても勝利宣言出来るレベルの議席は確保出来る、と出ています。」
「それは君の功績が大きいと思うな、番組は必ず見させて貰ってるからね。」
「私の功績というよりは…、この先も野党の皆さんには番組出演をお願いしているのですが、人選に苦慮されてみえるそうで、片寄った番組にはしたくないのですが…。」
「彼等は人材不足というか、能力不足を露呈してしまっているからな。
難しい言葉でもっともらしく誤魔化そうとしても、君が視聴者に分かり易く説明する過程で、私達が如何に真面目にまともに考えているかの説明にすり替えてしまう、それに対して振られても、何もまともな事が言えない。
党の主張に矛盾が有ると君が突っ込んでも、それに対して論理的に返せない。
我々にとってはとても楽しい番組だが、野党にとっては結果的にマイナスでしかないだろう。」
「選挙が近づいたら、党首討論を予定していますが、党首不参加の党が有るかも知れないと番組スタッフが話していました。」
「う~ん、程よく反対勢力がいてくれた方が選挙運動が楽なのかも知れないが、そんな存在が出て来ても千景が捻りつぶしてしまいそうだね。」
「旧与党はともかく、ずっと野党の皆さんは与党に勝つためだけに主義主張を捨てただけでなく、代わりの総理大臣候補すら示せなかった。
少し名前が挙がった人は政権運営能力が有るとは思えない人でした。
ほんとは消えて頂いて改革のスピードを早めたいです。
でも、このまま選挙で勝ち続けて、いずれ一党独裁体制となる事が良い事なのかどうか、それは党紀が緩むか緩まないかに掛かっているとは思いますが。」
「そうだな、驕れる者は久しからず、肝に銘じておくよ。
君が番組で正論を言い続けてくれたお陰で党のイメージは良い形で維持出来てると思うが…、君の方で問題は起きて無いのか?」
「一部から政権寄りの偏向報道との声は出ています。」
「まあそうなのだから仕方ないだろうが、与えられた時間で分かり易く国民に対して伝えられない野党の責任でも有るな。」
「ですよね、前政権が偏向報道に足を引っ張られていたのはお気の毒でした。
まあ、みどりの風に反する報道は岩崎王国に反する事になる訳で、実質的な言論統制をしてるとも言えます。
でも、マスコミのいい加減さは国民も理解し始めていると思いますし、卒なく国政を行っている政権を意味も無く批判出来ないでしょうから、今の所は問題ないですね。」
「ああ、岩崎社長か遥香さまが独裁者を目指されるのなら、私はお手伝いさせて頂くがね。」
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