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恰好良く-10 [飯山美里-03]

あらっ、修くんだ、お掃除中ね…。

「あっ、美里ちゃん、こんにちは。」
「こんにちは、修くん、家の周りのお掃除?」
「うん、もう終わるとこ。」
「家のお手伝い出来るなんて恰好良いね。」
「へへ。」

「あら、美里ちゃん、こんにちは。」
「こんにちは、修くんはお掃除のお手伝いが出来て素敵ですね。」
「はは、うちのバカ息子が素敵か、嬉しいね。」
「母ちゃん…。」
「まあ悪い子じゃあないんだけど、でもね算数がだめでさ。」
「そうなんですか。」
「明日テストが有るそうなんだけど。」
「修くん良かったら、少し見てあげようか、父さんの仕事が終わるまでまだ時間が有るから。」
「良いの。」
「ほんと、美里ちゃん、迷惑じゃなかったら上がって、飲み物用意するわね。」

修くんは頭悪い訳ではなかったね、ちょっとしたヒントで理解出来た…、五年生の先生算数教えるの苦手なのかな。
修くんだけでなく、皆どんどん恰好良くなっているよね。
転校生達も今の所問題なし。
夏ちゃんもずいぶん明るくなったし、詩織も。
夏ちゃんの事を気にかける様になってから、しっかりして来たわ。
ちっちゃい子達と遊ぶ様になって自信がついてきたのかしら。
沢山の弟や妹が出来たんだもんな。
ふふ、私も同じか。
夏ちゃんは、美里お姉ちゃんと呼んでくれる様になったしね。
さ~て、問題は夏休みかな。
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