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中学校-28 [チーム桜-11]

夏休みも終わりが近づく頃、学習会運営チームの反省会。

「特別テストの結果はまずまずだったな、やっぱり、やらされてる感のない子は伸びてるね。」
「その率も増やせたと思うわ、ただ…、自分から取り組めない子に対して私達はどうすれば良いのかしら。」
「色々な考えは有りそうだけど、俺は無理強いせずに…、まあチャンスはあげた訳だし、人生は勉強だけじゃないから見守るだけでも良くないかな。」
「確かに無理強いした所で結果には繋がりにくいかも、逆効果にもなりかねないわね。」
「二学期で変わる子もいるかもしれないから、もう少し様子見じゃないかしら?」
「そうだね。」

「二学期から調査メンバーがさらに増えるのよね、でも数値にこだわらない調査って変わってるわよね。」
「数値に捕らわれていると本質を見失う可能性が有るという佐々木代表の言葉は重かったな。」
「ああ、何%がどうとか調べても、どう改善して行くかにはあまり関係ない…、言われてみればそうだよな、調査の結果二%の子が問題を抱えている事が分かりました、その二%という数字を導くだけの調査に手間暇掛けました、それでどうなる?」
「そこで終わってる調査も少なからず有るんじゃないのかな?」
「でしょうね、本来ならその二%の子達の問題解決に時間と費用を掛けるべきなのに。」
「数値を導くだけの調査でも公共団体がやっているものは予算もそれなり掛かってる、改めて調査しなくても分かってる様な事でも、政治家の都合とか、予算を取るためとかなんだろうけど。」
「俺達が数値にこだわった調査をしてたら、時間が掛かる割に生徒の信頼を得られなかったと思わないか。」
「それは言えるな。」

「二学期からは実験的授業も特例として認めて貰えたからチャンスを生かしたいよ。」
「テストも市内の何校かと同じ時間帯に同じ内容でという取り組みも始まる、純粋に比較研究の為だけど、将来的には市立中学統一テストも視野に入れてね。」
「そうか、それもOKが出たのなら、さらに入試改革とかも検討したいな。」
「始めは調査というからどうなるかと思ったけど、これからの学校教育に直接影響を与えてもおかしくないのよね、予算の問題とか色々有るけど、子ども達が楽しく実の有る中学生生活を送れる様にするべきだと思うわ。」
「実験的実習授業では一クラスの人数が多くても二十人だったから楽だったけど、四十人近くになるとどうしても生徒との距離感がな…、楽しい学習の場にしにくいと思うんだ。」
「二学期の実験的授業は一クラス当たりの人数を色々変えてみるけど。」
「問題は色々変化が有る事によって授業に集中出来る子と、落ち着かなくて集中出来なくなる子が出てくる可能性か…。」
「そんな所もしっかり見て行かないとね。」
「保護者の方々の理解はどうなんだろう?」
「学習会に自主的に参加した子も多かったし、保護者対象の説明会には佐々木代表自ら来て下さったから大丈夫だと思うな、完全に代表目当てで来てたお母さんもいたみたいだけど。」
「説明会では特に苦情とかは出なかったし、メールとかでも好意的な内容がほとんどだった、でも二学期になって実際に動いてみないと分らないだろうね。」
「そうだな、まずは授業の企画書を完成させるか。」
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