SSブログ

モデル地区-03 [チーム桜-01]

武が話しを続ける。

「これは別の学生からなんだけど、お掃除合コンプロジェクトをこの地区で開きたいとのことだ。」
「なんですか? そのお掃除合コンって…。」
「学生達の活動を支援している企業の独身社員を対象にして真面目な合コンをするんだけど、まずは皆でここの掃除とか草むしりとかしてもらうんだ。
その後、まだ交渉してないけど生涯学習センターでシャワーを浴びて貰ってから、ここの集会所か生涯学習センターで食事、材料は学生達が用意するけど作るのは参加者にやってもらう。
食事の後はまあ、自己紹介とかになる。」
「なるほど、実際に一緒に作業をすれば、人物が分り易いかもね。」
「とりあえず、お祭りまで継続的に開いて行きたいとの事だ。」
「学生達の活動の情報はすでに広がってるから、参加希望も有るでしょうね。」
「で、これは次の展開へ向けてのテストでも有るんだ。」
「次の展開ですか?」
「ああ、現時点で有力なのが竹林の再生。」
「ずいぶん話しが飛びますね。」
「まずはここから日帰り圏内で、手入れされてない竹林を選定、そこで竹林再生合コンを開くのさ。」
「なるほどね、合コンすればするほど竹林が綺麗になって行くという事ね。」
「合コンにこだわる必要はないけどね。
男性が竹林の手入れをしてる間に女性達が近所の農家と触れ合ったり、畑仕事手伝ったり、野菜を直接購入したりしても良い、山村の生活を少し体験、そして…。」
「そして?」
「筍の季節を楽しみ、都会と山村の人達が仲間となるのさ。」
「夫婦で参加してみたいかも。」
「安全上の問題とかも有るけど色々クリア出来たら可能じゃないかなって。」
「それなら竹林にこだわる必要もないわね。」
「ああ、色々な形で交流して過疎の問題とか山村が抱えている問題を皆で考えるきっかけにしたいんだ。」
「その第一段階がお掃除合コンということか…。」
「この町の事だけを考えてる訳じゃないのね。」
「勿論さ、ここで良い結果が出せたら、他へも広げて行くことを目論んでいるのさ。」
「そんな話しを聞かされると気合が入るなぁ~。」
「そうよね…、武さん、仲間を増やして行く活動はどんな流れになるのですか。」
「まだ詳しくは話せないけど、三月始め頃には新会社が立ち上がる、ほら学生が社長になってテレビ番組の制作をする会社なんて話しは聞いた事あるだろ。
そして、三月の終わり頃に大きな発表が有って四月の終わり頃に、ここでお祭りということだ。
今話せるのはこれくらいだよ。」
「もしかして、お祭りって…、気合を入れなきゃってレベル?」
「そうなって欲しいと思ってるよ。」
「暇そうな連中巻き込むかな。」
「年齢制限なしですか?」
「まあな。」
「う~ん、なんかワクワクしてきたけど、お腹もすいてきた。」
「はは、じゃ食事にしようか。」
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0