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始まり-03 [俺達の挑戦-03]

翌日。

「亮はまだ来ないのか?」
「少し遅れるって連絡が入った。」
「何時もは時間に遅れる様な奴じゃないのにな。」
「昨日電話した時は、結構動揺してたからな、ほんとに何も知らなかったみたいだ。」
「俺もびっくりしたよ、彼の姉さんとはそんなに会った事なかったけど印象が強いからな、テレビで見た瞬間ドキドキした。」
「才色兼備ってああいう人の事を言うんだろうな。」
「私は苗字と顔立ちで気付いたわ、亮と似てるよね。」
「だな、亮を女装させたら美人になるということだろうか。」

「おっ、弟君の御出ましたぞ。」
「えっ、後ろは…。」
「お、お~我らがお姉さま~。」

「遅れてごめん、、えっと、俺の姉…。」
「知ってるよ。」
「何時も亮がお世話になっています。」
「き、今日は…。」
「二十人ほどでチーム桜のこととか話すと亮から聞きました、私も参加させて頂いて良いかしら?」
「も、もちろんです。」
「でも忙しくは無いんですか?」
「この場は私達にとって優先度が高いからね、少し時間調整に手間取って…、遅れてしまってごめんなさい。」
「はい、でも優先度が高いって?」
「大学新入生の生の声を聞かずして、私達の成功は有り得ないの、えっと会の進行は?」
「いえ、そんな堅苦しいものでは有りませんし、出来たら早瀬佐紀さんから色々お話しを伺えたらと、皆、それで良いだろ。」
一同頷く。
「姉さんは一時間半が限度だからよろしくな。」
「おう。」
「では、まずは昨日の発表を受けて思った事とか質問が有れば伺いましょうか。」
「組織が複雑に感じました。」
「そうね、とにかく色々な事を並行して実行して行こうとしてるからね、ただこれからはもっと複雑になると考えてね。
本当は単純な組織の方が良いのだけど、チーム桜は色々な人が色々な思いで繋がって行くものだから、やむを得ないと考えて欲しいかな。」
「学生関連の組織だけでも説明して頂けないでしょうか。」
「ええ、疑問点とか有ったら教えてね、今日じゃなくても後で亮に伝えてくれれば良いから、亮、大丈夫よね?」
「えっと、俺自身まだよく解ってないけど、とりあえず姉の手伝いをさせて貰う事にしたから、皆も協力頼むな。」
「じゃあ、まずは、チーム桜一般メンバー、これはチームの趣旨に賛同してくれた人なら誰でもなれる、会費もない代わりに、こちらから連絡をすることもない。」
「私もメンバーになりました。」
「有難うね、次に、チーム桜ボランティアスタッフ、これはチームの中でボランティア中心に動くプロジェクトの立案や運営を行っていく人、動植物園のプロジェクトスタッフもここに所属するし、新規プロジェクトも立ち上がって来てるから、非営利系の活動を支える立場、それなりに責任有るし、時間的にも拘束される。
ただ、この活動を通して学べることは大きいでしょうね。
そしてボランティアメンバー、こちらはボランティアスタッフを支える立場、年一回の活動でもOKだからスタッフよりはかなり気楽に参加できる、もちろん体験してからスタッフになるという事も有り。
この辺りは今までのサークルサイトを確認してくれたら理解出来ると思うわ。」
「ボランティア系は動植物園関連を発展させたと考えれば良いのですね。」
「そうよ、但し学生だけじゃなくなるプロジェクトも出始めてるから…。」

しばらく説明する佐紀。
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