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F組三国志 14-1 [F組三国志 14 原崎すみれ]

えっ、梶田社長、嶋くんのこと気に入ってるとは感じていたけど、梨乃の結婚相手とか考えてる?
そんなん早すぎじゃないの…。
そりゃ、今日の発言…、ふふ、生意気ですが、とか言いつつ嶋くんの発言はしっかりしてたもんな。
あ~、梨乃はどう思ってるんだろ?
嶋くん、大地さん、ほんとは、大地って呼びたい、で、すみれって呼んでくれたら…。
嶋くん私のこと…、私じゃだめかな…。
もう、社長が変なこと言うから意識しすぎちゃってる、私…。
でもでも、チームの中でも、さりげなくみんなの面倒みてたからな~、大地さん。
はぁ~、亜美も黒川くんと楽しそうだった…。
私も…。
あ~、もう告っちゃおうかな。
でも、だめだったら…。
梨乃みたいな子がタイプだったら…。
食事前の感じでは、私、まだ梨乃に負けてない気もするけど…。
あ~、どうしよ~。

「じゃあ送っていくよ。」
「はい。」

あっ、もうこんな時間か…、時間経つの早すぎ…。
でも…、嶋くんと一緒に送ってもらえるんだ。

「原崎さん、家はどこ?」
「中村公園の近くです。」
「じゃあ先に原崎さんの家でいいかな、嶋顧問。」
「はは、いいですけど、嶋顧問はよして下さいよ。」
「ねえ原崎さん、省吾リーダーに嶋くん、今時の高校一年生は、みんな、こんなにしっかりしてるのかい?」
「えっ、まさか…、二人は特別ですよ。
省吾さまレベルの人なんて…、上級生を含めた学校中でも他にいないと思いますし。
しま…、だ、大地さんも…、クラスの同じチームで勉強してきて、他の男子とは違うって感じています。
先回のテストでも学年三位でしたから。」
「そうか、それを聞いて少し安心したよ、自分の高校生時代なんて、ただの悪がきだったからね。」
「でもさ、すみれ、哲平さんや正信くん、黒川くん、美咲さまや麻里子さんだって…、F組ってレベル高くないかな?」
「うん、そう言われてみると…。」
「お互いに刺激しあって…、みんながんばってるから私もって気になってるし。」
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