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マネージャー-4 [Lento 8,マネージャー]

「はは、ボスはよしてよ、裕子。」

裕子の祖父は地元の財界で有名な人物。
Lentoの常連でもあり、今回TVスポンサーとなった企業の会長でもある。
裕子がLentoのスタッフになったのも、祖父に連れられて来たのがきっかけだ。

「和音、うちのじいちゃんは、和音の大ファンだからね、私が和音たちのサブマネージャーになろうかな~、って言ったら大喜びしてたわ。
今度、家にも遊びに来てね、茂根くんと一緒に。
お母さんがじいちゃんの買ってきた茂根くんの絵を気に入ってね、あっ、それと、お父さんが真子の大ファンだったりして。」
「はは、おまけみたいに言わないで下さいよ~、裕子さん。」
「ごめんごめん、真子、でも私の家族、皆があなた達を応援してるからね、親戚も利用していいんだけど…、そんな必要のないレベルで話が進んでいるからね…。
そうそう、うちにはチェンバロもあるのよ、和音、弾いてみない?」
「弾いてみたい!」
「じゃあ遊びに来てね。」
「はい。」
「あん、裕子ったら、手が早いんだから!」
声を上げたのは美帆だ。
「和音、うちにも遊びに来て~。」
「おやおや、あんまし和音たちに負担かけないでよ。
でも、裕子のおじい様には色々お世話になってるし、美帆のお父様にも演奏旅行のことでお世話になりそうそうだから…。」
「ねえ祥子さん、ある意味、私も和音サポートチームの一員なわけよね?」
「あなたもサポートされる側と思っているけど、真子。」
「でもさ、これから一緒に働く仲間なんでしょ?」
「もちろんよ。」
そこへ真紀が。
「真子とは、真子が私達をあっさり抜いてランクアップしていったこともあって話す機会が少なかったわね。」
「真紀さんとは違うポジションが多かった気もします。」
「そうね、今後のことを考えるとお互いのことをもっと知っておきたいってことね、真子。」
「はい。」
「スケジュールの調整は私達の手の内にあるのよね、祥子。」と、真紀。
「もちろんよ。」
「和音や真子が私達を呼ぶ時、さん、の付かない間柄になりたいと思うの。」
「確かに真紀の言う通りね、私達一年上ってだけだから、Lento以外での打ち合わせとかはサブマネージャーの家でやりましょうか。」
「じゃあ、次回は私の…。」と、言いかけた真紀を抑え…。
「じゃんけんで決めましょうね。」
と、場を収めるは、やはり祥子だ。

ジャンケンの結果、次週日曜日の昼食会は裕子の家でと決まった。

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