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神沢祐樹-78 [高校生会議2-16]

「祐樹くん、今日の撮影はどうだった?」
「お義父さん、初めてにしては問題もなく順調でした。
ただ、番組のパーツですので、編集の結果がどうなるのか気がかりでは有ります。」
「所謂、密着という感じだったのか?」
「はい、スポンサーになって下さる方との話や、柿川フレンズのメンバーになって下さる方との面談、市民コーラスの児童部会の風景など、前から予定していた事をそのまま撮影して頂けて良かったと思います。
自分としては番組を通して伝えたい事が多過ぎて、悩ましいところですが。」
「まあ、焦らなくて良いだろ、絵美は?」
「はい、お父さま、普段通りと言われましたので、普段通りに、特別な事は有りませんでした。」
「ほんとに絵美は動じないというか撮影を気にしなくて、まあ、普段から行く先々で容姿を褒められ騒がれていますから…、自分達は似た者同士なのかも知れません。」
「祐樹くんは妬みとか感じた事無いのか?」
「う~ん、そういう感じはあまり…、女の子の圧に押され気味でしたから同情して貰ってたぐらいです。」
「はは、そういうものか、どうだ、二人はそろそろ互いに相手の欠点とか見えて来たか?」
「欠点ですか…、自分は人の欠点を見るのではなく、長所に気付きなさいと教えられましたので…。」
「祐樹さまは、どんな私も優しく受け止めて下さいます。」
「我儘言って困らせたりしてはいないのだろうな?」
「もちろんです、祐樹さまは男性の中でも特別に素晴らしい方という事が分かって来ましたから、絶対に嫌われたくありません。」
「ふむ、二人の関係は長続きしそうなのだな。」
「はい。」
「テレビでカップルだと知らせてしまう訳だからな、仲の良さが続けば憧れの存在として応援してくれる人も増えるだろうが、逆も有るからね。」
「自分はその覚悟有ってお付き合いさせて頂いてます。」
「うん、それなら安心だ。
今日は社員達も行ってたそうだが、彼らの反応はどうだった?」
「サポートしてくれた社員達は、撮影の模様を楽しんでいた様です。
初めて会った人達も終始にこやかでした。」
「そこが君の強みだな、色んなタイプの社長がいるが社員に愛されるのが一番だと思う、私には無理だがね。」
「お義父さんは尊敬されていますから。」
「はは、だと良いのだが…、君の所の社員とは違って腹に一物の有る部下もいるんだ。
まあそんな奴の方がうちの規模だと良い仕事をしてくれる訳だがな。」
「そうですか…、参考にさせて頂きます。」
「社長を始めてみてどうだ?」
「まだ登記も済んでいない段階ですから何とも言えませんが、社員にお任せする所はお任せしながら方向性は示せているつもりです、一先ず収入が入る目途が立ち始めているので少し安心と言うレベルですが、先行投資をして行く部門は結果が出るまでに時間が掛かりますので油断は出来ません。」
「協力者は多いのだろ?」
「はい、社会貢献を一つの目標と掲げていますので、皆さんを裏切らないだけの結果を出したいです。」
「出来そうか?」
「もちろん、失敗すると思って始めてはいません、少しドキドキしていますが形に出来ると思っています。」
「そうだな、異色の男女ユニット高校生アイドル社長、インパクトは大きい、それを上手く利用して行けば大丈夫だろう。」
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