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神沢祐樹-62 [高校生会議2-15]

「柿川では様々な趣味の会が盛んなのですよ、残業のない会社が多いですからね。
柿川の事務所は趣味を極めた方々に所属して頂く事に成ります。
まずは、柿川の文化を更に活性化する事が目的ですからセミプロからのスタートが調度良いのです。」
「それで収益面は大丈夫なのですか?」
「はい、柿川バンドフェスティバル、アカペラコンテストなどの他、柿川ガールズコレクションといった企画も提案しています。
一つのバンド、一人のモデルだけでは集客力が弱いですが、それぞれ他分野のゲストを迎える形で開催し相乗効果を目指します。
基本、オフィス白川所属、柿川フレンズのメンバー中心に進めますが、遥香コーポレーション関連のモデルが協力してくれる事になると思います。」
「あっ、名称は決定ですか?」
「皆さんの意見を伺ってからになりますが、変に凝った名称にするより良いかと思っています。」
「絵美お嬢さまも所属が変わるのですね、でもオフィス神沢でなくてよろしいのですか?」
「まあ、大株主の顔を立てると言う事ですよ。」
「そうですか、資本金一億ですものね。」
「資本金はもっと増えます、子会社の株式はすべて、追加で発行する新会社の株式と交換という形になりますし、それ以外でも柿川を活性化する為なら金を出す、という方は少なく有りません。」
「それも、神沢社長だからですよね。」
「はは、過大評価されている様です、実務は社員がしっかりやってくれますので大丈夫ですが。」
「私も頑張ります…、ただ少し心配なのは、絵美お嬢さまが社長の彼女として、うまく柿川市民に受け入れて貰えるかです。」
「高校ではミニコンサートを通して名が知れ渡り、まあ噂話も良い感じで広げて貰っています。
児童合唱団の子ども達も自然に馴染んでくれましたから、何とかなると思いますよ。」
「でも、調べさせて頂いたら、社長は柿川のアイドルじゃないですか、しかも作られたアイドルではなく、コーラス等を通して自然にファンが増えたという本物のアイドルですよね。
アイドルの恋愛は色々と…。」
「ローカルな話題という意味で、社員達はプラスに捉えているみたいですよ。
まずは柿川だけで盛り上がる、それが周辺に広がれば嬉しい訳で、その為には噂話も多少コントロール出来ないかと考えています。
高校で上手く行ってるのは、情報源が友達で自分達に好意的だからです。
悪意ある噂が広がらない様に気を付けながら、嘘のない情報…、もっとも人から人へと伝わる内に変化する可能性は否定出来ませんが、それでも好意的という部分は伝わるみたいなのです。」
「う~ん、何となく分かります。」
「情報化社会と言っても、口コミは馬鹿に出来ないのですよ。」
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