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大学-10 [高校生会議-08]

大学での生活は十二月末で一区切りと決めた。
当初予定していた事は概ね出来たと思う、すでにシステムは学生が教員と共に充実させて行く段階になり、私がこの地に留まる必要はない。
ここでの生活は学生達に守られ楽しいものだった、家も有るので暑い季節は、またここで暮らしたいと思う。

私なりの締めくくりとして、高校生会議のクリスマスイベントで歌を披露させて頂いた。
ホールは満席、CDが売れた事もあってテレビ局のカメラも入った。
その後、高校生会議の代表達と…。

「遥香さま本日は有難う御座いました。
素晴らしい歌声に、うちの先輩方も、高校生会議第一支部のイベントで最高なものになったと喜んでいました。」
「喜んで頂けて嬉しいです。」
「今までシステム上でも多くの助言を頂き助かりました、今後もよろしくお願いします。」
「こちらこそお願いします、この地でもプリンセス遥香関連の店がリニューアルオープンします、高校生会議の研修を受けた実習生達は如何ですか?」
「はい、第十七支部から多くの情報を頂いております、聡美さんからも新規事業立ち上げでお忙しい中、多くの助言を頂いて、皆が高校生社員に憧れを抱いております。」
「ここの支社は多くの案件を抱えていますから、今後採用を始めていきたいと思っています、その時はよろしくお願いします。
遥香コーポレーションの支社、遥香姫親衛隊岩崎学園大学支部もバックアップしますので、第一支部を盛り上げて下さい。」
「有難う御座います、自分も四月より岩崎学園大学への入学が決まっています、離れていても遥香さまと同期、恥ずかしくない活動をしたいと考えています、親衛隊副長の一人としましても。」
「あっ、そうでしたか、大学の近藤副長とのコンタクトは取れていますか?
システム上は直接交流出来ない状態ですが。」
「面識は有りますが、特に交流は有りません。」
「分かりました、副長を名乗る者は高校生会議システムへのアクセス権を与えます。
現時点で副長は何名ですか?」
「五名です、第三支部と第十七支部、それと遥香コーポレーションに。」
「そうね、彼も同列の副長扱いにして上げましょう、でも静香直属の部下ですから、特に交流の必要は有りません、桜、ノートパソコンを。」
「はい。」
しばらく雑談しながら作業。
「静香が、隊長と副長のみアクセス出来るワークシートを作っていますから、後でアクセスして下さい、そこで近藤副長と交流して下さいね。
メアド交換するかどうかは二人で相談して下さい。
ちなみに、近藤副長は可愛い後輩のメアドを知りたがっていますよ。」
「えっ、ちょっとドキドキですが。」
「入学したら副長二人で学内もしっかりお願いしますね。」
「でも、副長の座は後輩に譲るつもりでしたが。」
「近藤副長だって春には四年生で、いずれ後輩に譲る必要が有ります、細かい事は皆さんで相談して下さい。」
「分かりました、静香隊長とも相談してみます。」

私がこの地を離れるタイミングで、副長の役割を見直す様、指示を出した。
遥香姫親衛隊副長の内三人は岩崎高校生会議のスタッフでもある。
巨大化していく組織では常に組織改革が必要。
効率良く実績を上げ続けられるかどうか、その鍵を握るのはリーダーの資質だが、例え優秀な人材がいても、それを活かせない組織では意味がない。
高校生会議は支部ごとの活動だったのを、システムの導入によって三つの支部が情報交換出来る状態にした。
ここに岩崎学園大学を絡めての発展、拡大を目論む。
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