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転校-02 [飯山美里-02]

何とか無事一日終わったな~。
あっ、え~っと麻紀ちゃんだっけ。

「ねえ美里ちゃんは歩いて帰るの?」
「うん、横山さんちまでね、家までは父さんの車なの。」
「そっか、じゃあ一緒に帰ろ、私んち横山さんちの近くなんだ、美優ちゃんもね。」
「うん、妹も一緒にお願いね、三年生なの。」
「教室にいるかな、あっ、いたいた。」
「あれっ、美優ちゃん、詩織の事知ってたの?」
「はは、知らない子がいたら美里ちゃんの妹でしょ。」
「そうか、って、学校の子全員知ってるの?」
「そりゃ、八十人ぐらいだからね、行事で低学年の面倒見る事もあるし。」
「なるほどね、私も早く覚えなくちゃ。」
「すぐ覚えられるわよ。」

「詩織、帰るわよ。」
「うん。」
「どうだった、お友達とかできそう?」
「分かんないけど、みんな、優しくしてくれた。」
「良かったね、麻紀ちゃんと美優ちゃんが横山さんちまで付き合ってくれるのよ。」
「そうなんだ。」
「詩織ちゃん、よろしくね。」
「はい、お願いします。」
「おお~、可愛いね~、うちの弟とは大違いだわ。」
「はは、海斗は元気過ぎるからね、美里ちゃん、まだ早いからちょっと案内しようか?」
「そうね、麻紀ちゃん、迷惑じゃなかったら、お願いするわ。」
「といっても、私等に関係するとこなんて大してないけどね、じゃあ行こうか。」
「うん、ねえここでの生活ってやっぱり不便なの?」
「どうかしらここは…、麻紀ちゃん、そんなに不便でもないよね。」
「美里ちゃん達が今まで暮らしてた所よりかは不便なのかもしれないけど、特に困る事もないわね。」
「そっか、ちょっと心配しすぎたかな。」
「でも、美里ちゃんちはここまで遠いから大変だと思うよ、お店も近くにないし。」
「え~。」
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