馬籠峠を越えると下りが続く。
歩きながら。

「正樹ってさ、色んなことに興味が行くのね。」
「まぁな、それまで知らなかったことに触れてさ、へ~って思ったりするの楽しいじゃないか。」
「ふ~ん、今は何に興味がいってるの?」
「そりゃ…、香織のことかな。」
「えっ、私?」
「さすが、文学少女って思うよ。」
「ふふ、元、少女。」
「香織といるとさ、感性とか近いものがあって落ち着くんだ。」
「私も…、あらっ、滝が…。」



「うわ~、涼しいな。」
「ええ、涼しいというより寒いくらい。」
「手を離すなよ。」
「ええ…。」





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