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妻籠宿-3 [短編集-5]

「おい山中、山中、しっかりしろ。」
「あれ、佐藤どうした? う? 人でいっぱいだ。」
「大丈夫か、急に座り込んで動かなくなるから、びっくりしたぞ。」
「ああ、夢を見てたのかなぁ…。」


妻籠


「どうされました、大丈夫ですか?」
「ええ、あの~地元の方ですか?」
「はい。」
「ここってまだ明るいのに雨戸が全部閉まる、なんてことあるのですか?」
「えっ、ええ、今の季節だと5時半ぐらいには、ほとんどの店が店を閉め終えていますけど。」
「う~ん…、それにしても素敵な町並みですね、特別に保存とかされているのですか?」
「はい、町並みを守るために家や土地を・売らない・貸さない・壊さない、と木曽路のどの宿場よりも保存に力を入れてきましたから。」
「また、すぐ来たいのですが、今日はバスの団体旅行なんで…。」
「それなら観光案内所へどうぞ、私も今から行くところですからご一緒しましょうか?」
「お願いします。」

「佐藤、時間はあるんだろ。」
「ああ大丈夫だ。」
「じゃあ、ちょっと行ってくる、バスヘは何時に戻ればいいんだっけ?」
「心配だからついていってやるよ。」
「サンキュー。」
「ここが余程気に入ったみたいだな。」
「うん、夕方の町並みは良いぞ。」
「えっ? ここは初めてじゃなかったか?」
「どうやら、タイムスリップしたみたいなんだ、ぷちのな。


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妻籠についてはこちらをどうぞ
妻籠観光協会

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コメント 2

Rose

ここは中学卒業の時に、担任の先生が卒業記念に自費で連れて行ってくれた思い出深い所です
妻籠から馬籠へ歩くと、タイムスリップしたいな気分になれる所ですよね
by Rose (2008-08-02 06:03) 

おにい

馬籠峠を越えたのですね。
昔の旅人は大変だったと思います。
by おにい (2008-08-02 13:09) 

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