「父さん、どうして中学で歴史を勉強するのかなぁ?」
「そうだな…、うん良い質問だ。」
「何となく、まあ必要のないことを学校で教えないだろう、ぐらいにはわかってるつもりなんだけどさ。」
「答えは簡単じゃないな、まず歴史について一緒に考えてみようか。」
「うん。」
「歴史の教科書に書いてあることは全部正しいと思うか?」
「もちろん正しいんでしょ、教科書が間違っていたら、それを覚えさせられている、ぼくらはばかばかしくなってくるよ。」
「でもな歴史という学問は、資料を元にした壮大なる推理の学問なんだ。」
「えっ、推理。」
「今残っている昔の資料から、例えば聖徳太子は色々な法を定めて…。」
「17条憲法とか冠位十二階とかだね。」
「ああ、だけど聖徳太子は存在しなかったという学説もあるんだ。」
「えっ?」
「なあ、今生きてる人で聖徳太子に会ったことのある人っていると思うか?」
「いるわけないじゃん。」
「だろ、だから推理の学問なんだよ、おっと野球が始まるな…。」

「父さんが野球見るならパソコン使って良いでしょ。」
「おお、いいぞ。」


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