「うわ~すごい、ねいちゃんも見てみなよ。」
「うん、あっ、ほんと綺麗ね~。」

天体望遠鏡で星を観察する子どもたちを見ながら…。
「あなた、また高い買い物して、少しは家計のことも考えてよね。」
「はは、まぁ子どもたちも喜んでるし。」
「子どもを利用してごまかす気なのね。」
「いや、そんなつもりでは…。」

「ねえねえ、お母さんも見てごらんよ。」
「はいはい、じゃあ私も。
あ~綺麗…、これが星なの?」
「バラ星雲、いっかくじゅう座にある散光星雲さ。
ハッピーバースディ。」
「えっ、あっ有難う…、でも何かごまかされ…、まぁいっか、素敵な星、これから色々見せてくれるんでしょ?」
「もちろんさ。」

地球から5000光年離れた星の住人…。
「何か見られている気がするけど。」
「気のせいだよ。」
「そうよね。」