「良く分からないけどそうなのだろうな。
 プレゼントに掛けたお金の元は取れてる訳だ。」
「そんなつもりでは無く日頃のお礼なのだけど、結果的にはね。」
「そう言えば花鈴姫に頂いた作業着だと自慢してた社員さんがいたな。」
「あれはそのままユニフォームとして定着しそうだったから、会社として追加支給することにしたの。
 皆が色違いだけどお揃いになり、全く違う作業をしてる人達とも連帯感が芽生え始めたと好評なのよ。」
「連帯感か、ユニフォームにはそんな効果が有るんだ。」
「でも、ダサいユニフォームを押し付けたら逆に反発されたかもでしょ。」
「プレゼントしてその感触を確かめた上でユニフォームにしたのか?」
「まあ、そんなとこね。」
「そこまでのことを姫が考えているとはね。」
「そこが楽しいのよ。」
「会社の会長って良く分かってないのだけど、楽しんでやってるんだ。」
「勿論、皆さん小学五年生の私に気を遣ってくれるから大変なことは無いの。
 大変なことは田中社長が処理してくれるからね。」
「ひろっちの所は親子で姫に尽くしてるんだ。
 彼は僕的存在で満足してるのかな?」