西山健一と国井さより、地下鉄の車中、千田夏子は帰る方向が違う。

「お夏と先輩、どう思う?」
「そ~ね…、佐々木先輩には悪いけど、私的にはうまく行って欲しいと思ってる。」
「どうして?」
「お夏ってああ見えて真面目なところがあってね。」
「信じられない…。」
「チャラい連中と付き合う気は全くないみたいなの。」
「へ~。」
「先輩に対して魅力を感じてるのよ。」
「それは分かる。」
「でも、どう接していいのか本人も分かってないんじゃないのかな。」
「はは、先輩と同じか。」
「ずいぶん違う二人だからさ。」
「うん。」
「くっついたら面白くない?」
「はは、面白がってたのか…、確かに面白いかも。」
「ふふ。」
「じゃあ、影ながら応援してやるか…、先輩ごめんなさい。」
「ふふ…、でもさ夏子って呼んでたわよね。」
「あの辺りが先輩の優しさってことじゃないのかな、絶対お夏に言わされてると思うから。」
「でしょうね…。」

「で、企画の方は…。」




花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ