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架空サークル-03 [動植物園再生-01]

昨年募集が始まった動植物園支援のボランテアサークル。
すでに動き始めてはいるがまだ準備段階。
今日はその会議が植物会館で開かれる。
会議までまだ少し時間があるということで一部のメンバーは近くの温室に来ていた。

IMG_2998.JPG

「佐々木先輩、なんか疲れてませんか?」
「ああ、西山…、ちょっとな。」
「どうしたんです?」
「会議時間までの園内散策、西山は彼女とだったから楽しかったろうけど。」
「ええ、でもちゃんと色々考えましたよ、さよりと。」
「いや、責めてる訳じゃない。」
「そういえば先輩は千田夏子とでしたね、さよりの友達の。」
「ああ。」
「何か問題でも?」
「ずっと敬語で話してた気がする。」
「えっ、お夏は敬語苦手なタイプだと思ってたけど。」
「いや、俺がだ。」
「はは先輩、あのタイプは苦手なんですか?」
「苦手というかなんというか…。」
「?…。」
「どう接していいか全然分からなかった。」
「確かにあのタイプは先輩の周りにはいなさそうですね。」
「ああ、そういうことだな。」
「でも先輩、お夏は性格もさっぱりしてて良い奴ですよ。」
「そ、そうなのか…。」
「ルックスも悪くはないでしょ、さよりには負けるけど。」
「そうだな…、あの子デートとか言ってたけど、デートってこんなに疲れるものなのか?」
「はは、お夏なんてただのおバカですから、適当にあしらっとけば良いんですよ。」
「いや、ちゃんとまともな提案もしてくれたぞ。」
「あっ、そう言えば園内散策でグループを決める時、お夏の方が先輩とが良いって言ってましたよね。」
「そ、そうだったかな…。」
「ま、これからのサークル活動で、お夏の良いとこも悪いとこも見えてきますよ、でも先輩なんだから堂々としてて下さいね。」
「はは、そうだな。」


チョコ屋
canrich キャンリッチ
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