「おう、智也。」
「あっ、おじさん、遊びに来てくれたんだ。」
「たまには会っておかないと智也に忘れられてしまうからな。」
「はは、まさか。」
「智也は今、何調べていたんだい?」
「うん、聖徳太子に始まって、その前後に登場した歴史上の人物についてさ。」
「宿題とか?」
「違うよ、父さんがね、聖徳太子は存在しなかったという学説もあるっていうからさ、どんなんだろって思ってさ。」
「ふ~ん、調べてみてどうだった?」
「うん、ちょっと難しいけど、へ~って思うこともあって面白いよ。」
「なるほど。」
「大化の改新も授業で習った通りじゃないかもしれないんだ。」
「そうか、良い学習をしたな。」
「えっ?」
「智也は自分で調べようと思って調べたんだろう?」
「もちろん。」
「調べなさい、とか、覚えなさいってする勉強と比べて、心や頭に残るものは大きいと思わないか。」
「うん…。」


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