Team Harmonieのメンバー達が二人のスタッフを残して帰国し、今度は和音の大ホールでのコンサートが待っているといった、そんな12月のLento休憩室。
演奏会担当の裕子は、姫親衛隊の取りまとめ担当の真紀と話している。
今回からは新設されたHarmony Works Helper Teamも仕事に加わることになる。
このチームは登録制のアルバイトで大きなイベントなど人手が必要な時に情報を流して働ける人に来てもらうという感じだ。
但しまだ登録者は少なく、そして今回は研修の様なものになる予定。
登録したのは全員Lentoスタッフの知り合い。
今の所一般から募集する予定はない。

「姫親衛隊の方は私が居なくても大丈夫な様にしてあるから、Helper Teamの方は私が面倒みるわ。」
「そうしてくれると助かるわ真紀。」
「裕子の方の準備はどうなの?」
「そうね、皆が風邪とか引かなければ特に問題はないわね、ホールサイドとの打ち合わせもきちんと済ませてあるし、Lentoスタッフ達も今までの定期演奏会で慣れてきたから、まあ今までの4倍のお客様がスムーズに席に着いていただけるようには色々準備はしてはあるってとこね。
当日、要所要所は各部署のチーフに任せて、私は特に何もしないで全体を見てることにするつもりよ。」
「さすがね、トップとしての基本通りに事を進めている訳ね。」
「まあね、ところで真紀は、Helper Team、何人ぐらいの規模が良いと思う。」
「そうね、今回の結果次第じゃないかしら、余裕がなかったら多めにしないとね。」
「登録してくれた人の何パーセントが来てくれるかも分らないからな~。」
「そうか、まあ少し多めにしてランク制で上から順番に声を掛けて行っても良いんじゃない。
ランクの下の方の人達は交代でチャンスをあげれば良いし。」
「そうね。」
「それとさ、今手伝ってもらってるLentoのスタッフ達も最終的にはHelper Teamとして登録して貰うってどうかな?」
「うん、そうよね、その方が組織としても分りやすくなるしね。
今日の花組会議にあげましょうか。」
「そうそう、もう一つ花組会議に上げたいことがあってね。」
「なあに?」
「夢組みたいなのを育てて行けないかと思っているの。」
「どうやって?」
「和音ちゃんとの共演の機会をLentoの学生プレイヤー達に与えてみるの。
まあ和音ちゃんの希望とか本人達の希望も聞いた上でオーデションをしてからだけどね。」
「そうね、この前のTeam Harmonieのメンバー達の演奏には驚いたもんね。
伴奏のピアノが変わるだけであんなにも演奏が良くなるものだとは思ってもみなかったわ。」
「和音のスケジュールにもよるけど白川さんの方針からはそれていないわね。」
「もし実現したらやっぱ夢組かな?」
「う~ん、どうなんだろう、夢組はあの四人にあげた名前という感もあるからね。」
「そうすると、これから沢山チーム名を考えなくちゃならない気もするんだけど。」
「確かにそうね、でもHarmony Works 夢組だけはドイツと日本の夢の架け橋ということで彼らの物にしてあげたいな。」

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