青~いお空にぽっかり浮かぶ白い雲。
そこにちっちゃなおうちがちょこんと乗っかってます。
住んでるのは、ちっちゃな妖精さんたち、ぽっぽの一族。
今日はちっちゃなぴっぽの誕生日。

「ぴっぽは幾つになったんじゃ?」
「六つだよ、ぱっぽじいちゃん。」
「じゃあ、そろそろ下へ出かけても良い頃じゃな。」
「下?」
「そうじゃな、こっちへおいで。」

ぱっぽじいちゃんはぴっぽを外に連れていきました。
「ここから雲の下を見てごらん、落っこちるんじゃないぞ。」
ぴっぽはそ~っと覗いてみました。
「うわ~、何か色々あるんだね、ぼくんちの回りは白い雲と青~いお空だけなのに。」

「あれが森でこっちが川、それから人間達の家…。」
ぱっぽじいちゃんはぴっぽに色々教えてあげています。

「下って、楽しそうなのがいっぱいあるんだね、早く行ってみたいな~。」
「そうじゃのう、今日準備をして、明日早くでかけるとするか。」
「うわ~い、楽しみだなぁ~、早く用意しようよ、物置へいくんでしょ?」
「これこれ、そんなに慌てるでない。」
ぴっぽは物置へぴゅ~んと行っちゃいました。