び~! び~! び~!

警報音が鳴り響く。

「何事だ!」
「司令、侵入者です!」
「よし第一級警戒態勢、総員捕獲体勢に入れ!」
「はっ!」
「侵入者の現在位置は分かるか?」
「37番ブロック辺りを移動中の様です。」
「56番隔壁を閉鎖しろ!」
「ラジャ! 56番隔壁閉鎖!」

がらがらがら

「56番隔壁閉鎖完了しました。」
「侵入者が何者か確認できたか?」
「まだです。」
「現在位置は?」
「38番ブロックで未確認生命体反応!」
「よし、59番隔壁閉鎖!」
「了解、59番隔壁閉鎖!」

がらがらがら

「59番隔壁閉鎖完了しました…、侵入者確認、地球外生物の様です!」
「捕獲できそうか?」
「は…、はい61番隔壁閉鎖で40番ブロックに追い込めそうです。」
「直ちに61番隔壁閉鎖せよ。」
「61番隔壁閉鎖!」

がらがらがら

「閉鎖完了、侵入者は40番ブロック第3デッキの下で確認されました。」
「警備隊の状況は?」
「現在、侵入者を包囲しています。」
「よし、そのまま包囲を続けさせろ、危険を感じるまで手出しはさせるな。」
「はい。」
「私は現場へ行く、副司令ここを頼む。」
「了解しました。」


「あっ、司令官。」
「警備隊長状況は?」
「包囲したままで動きは有りません。」
「何かわかったことは?」
「そうですね、体長は40センチぐらい…、第3デッキの下にいますから御覧になられますか。」
「うむ、見てみよう。」

「あ~、目から光線が…。」



光線が警備隊長にあたる。
倒れこむ警備隊長。

「おいジョン、大丈夫か?」
「司令、ジョンは気を失っています。」
「至急医療班を呼べ、警備隊下がって待機、光線に気をつけろ!」
「司令、近付いてみます。」
「あっ、マイクよせ!」



「うっ…。」
「司令、マイクがやられました。」
「警備隊全員40番ブロックから退避!」

「司令、進入時の様子がモニターに残っていました。」
「どんな感じだ?」
「それが…、開いていた外部隔壁から普通に入って来た様で、間違って入ってしまったみたいです。」
「その時の警備は?」
「このところの暑さで手薄になっていました。」
「そうか…、ここは穏便にお帰りいただくのが最善だな。」
「はい。」
「よし、40番ブロックの外部隔壁を開けろ、光線に気をつけてな。」
「了解。」

がらがらがら

「司令、侵入者はダッシュで出ていきました。」
「そうか、まずは安心だな…、医療班、ジョンとマイクの容態は?」
「二人とも意識が戻りました、今精密検査をしていますが、特に問題はなさそうです。」
「よかった。 副指令、警備隊に全外部隔壁の安全確認を実行させた後、第一級警戒態勢の解除だ。」
「承知いたしました。」

「暑くても戸締まりには気をつけないとな。」




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