蒔神は車椅子バスケ、学習、そしてバイトと充実した学生生活を送ることになる。
その学生生活を支えたのは兄と慕う山吹だった。
大学3年生の頃…。

「ねえ兄さん、大学といっても決してレベルは高くないんだよね。」
「ふ~ん、どんな感じなんだい。」
「プログラミングの授業なんか、結構簡単でさ、あれなら自分でも教えられるよ。」
「はは、それはサトのレベルが高すぎるからじゃないのか?」
「え~、そうかな。」
「高校時代から実践の現場で色々経験してきたろ。
大学の先生といっても実践経験が豊かという訳ではないだろうからな。」
「確かに兄さんには色々教わったな。」
「はは、後少しのコツを掴めばシステムエンジニアとしてやっていけると思うぞ。
まぁそんなレベルの学生に教えなきゃならない大学の先生に同情するけど。
それよりメシ食いにいこうや。」
「うん。」


B.B.C

ワッフルケーキのエール・エル