「ねえルゥー、この胡瓜どこで手に入れたんだい?」
「山奥の畑でんがな、まあ、ばっちゃんが暇つぶしにやってる様な畑ですわ。」
「へ~山奥か~、それにしては早かったよね。」
「わいは河童なんやで、水があれば遠くてもすぐなんや。」
「水を得た河童ということなんだね。」
「あんさん、それを言うなら水を得た魚でんがな。」
「あっそうか…、ということは、今は、陸に上がった河童なんだね。」
「能力発揮する必要もない時は、陸でもそんなに不自由はおまへんで。」
「それでも水があった方がいいのかい?」
「まあね、ほっとするやおまへんか。」
「お風呂みたいなものなんだね。」
「お湯より水がええんですわ。」
「ちょっと待ってて。」
**どんぶりに水を入れるおにい、ルゥーをそこにそっと入れる
「う~ん、ええ気持ちや。」
「良かったらゆっくりして行ってくださいね…。」
「ぐ~。」
「あっ、もう寝てるし。」
**そこに緊張感は全くなかった…。