「今日からLentoのサブマネージャー見習いね、浅木くん。」
「はい、がんばります、佐山マネージャー。」
「あら、スタッフだけの時はマネージャーなんて呼ばないでね。」
「はい、佐山さん。」
「だめだめ、初音でいいわよ。」
「いや、それはちょっと…。」
「はは、仕方ないわね、じゃあ初音さんで許してあげるわ。」
「は、はい…、は、初音さん。」
「君は、浅木くんと啓介くん、どっちがいい? 他のニックネームでも良いけど。」
「高校生の頃は、浅木、啓介、両方呼ばれてました、どちらも呼び捨てにしやすいみたいです、あっ、慣れたら呼び捨てにして欲しいです。」
「そうね、君が頼れるスタッフになる頃には自然とそうなっていると思うわ。」
「がんばります。」
「他のスタッフの呼び方も、堅苦しくならない様に気をつけてあげてね。」
「はい。」
「どうでも良いことのようで大切なことなのよ。」
「職場の雰囲気を柔らかくということですか?」
「そういうことね、オーナーの白川さんからも、よく言われてるのよ。」