「あっ、わたぼうしめっけ、お母さん、ふ~するね。」

「ふふ、どこまで飛んでくのかしら。」
「う~んと遠くまで飛んでいったらいいなぁ~。」
「そうね、でも今日は風が弱いから…。」
「ゆっこの息で吹き飛ばしてやる~!」

「はは、ずいぶん飛んでったね。」
「遠くまで飛んでったら、そこで芽を出して花を咲かせるんだよね。」
「ふふ、どこで花を咲かせるのかな。」
「もう、あっちやこっち、そうだ、こっちへも飛んでけ~、ふ~!」