かめは長年飼ってきたから、書こうと思えば書くことはまだまだ色々ある。
越冬のこととか夏眠のこととか。

ただ逆に長年飼ってきた故に、まとまりのない文をここまで書いてきてしまったのも事実。
そして写真もなかなか良いのが撮れない。
ということで、そろそろ締めくくりに。

狭い庭でかめを放し飼いにしようと思いたったのは、庭の閉鎖性による。
たいして手を加えることなく、かめが逃げ出せない環境ができたのだ。
狭い庭は私の気分や偶然によって、色々姿を変えてきた。
一部がオシロイバナに覆い尽くされる時があったり、
一本の木が夏の日差しを遮る時があったり、
ブライダルベールと呼ばれる花が一面を覆ったりと。
かめが踏まなければ綺麗な花壇となったろうが…。
色々な変遷があって今は荒れてしまっているが、かめがいることによって、常に動きのある庭であることに変わりはない。
餌が満ち足りている昼下がり、のんびり昼寝するかめたちの姿。
私の姿を見つけ餌をねだるのは年長のかめ。
かめたちは何時も、この庭に動きを与えてきた。

動の庭。
ほんとに狭く綺麗とは言いがたいが…。
まぁ個性的な庭ではある。



WOLF'S HEAD