上の写真は2007-05-26 ミシシッピーアカミミガメ、幼い頃の通称はミドリガメの産卵の模様である。
かめの産卵でもっとも時間を要するのは穴掘り、後ろ足で少しずつ、実に少しずつ掘っていく。
うちの庭は産卵に適してない場所が多いのでなおのこと時間がかかる。
掘り進む内に障害物に当たってしまいあきらめることもしばし。

産卵の場所を探し、決定して、掘り始めてから1時間半? 2時間? 満足のいく深さになり生み始めたところが上の写真、下も、産卵中だが、何個か生み落とした後の写真。



卵は一度に十数個、当地では5月頃から生み始める。
2,3週間の間隔で産卵を繰り返す。
この個体の場合、年に3回以上産卵している。
1シーズンに50個以上生んでいると思われるのだが環境が悪いので無事孵化するのはわずかだ。

さて産卵が終わると埋め戻しとなる。
ここで本能の不思議さに気づかされる。
かめにとって餌を摂るということは、生きるために必要な餌があれば口にする、という比較的単純な本能。
しかし産卵ということは単純ではない。
生む場所を決める、穴を掘る、産卵する、埋め戻しならす、ということは誰に教えられたことでもない。
穴を掘る、埋め戻すといった後ろ足の動きは、普段の生活では全く見られない動きなのだ。
本能の命ずるままにせよ大変な作業をこなす母がめの姿には感動すら覚える。




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