馬籠によってから妻籠へ。
少し時間が早かったので、通り過ぎて木曽川へ向かうおにい。

「おにい、どこへ行くの?」
「もうすぐ見えてくるさ。」
「つり橋? 結構古そうだね。」



「大正時代に読書発電所関連の工事の為に架けられたそうだ。」
「ふ~ん、真ん中のとこって階段?」
「ああ、中央の橋脚から下へ降りることができるような作りになってるよ。」
「ねえ読書って発電所らしくない名前だよね。」
「うん、当時の地名なんだけど、与川(よがわ)、三留野(みどの)、柿其(かきぞれ)と三つの村が合併してよみかき村になったそうだ。」
「頭の字か…。」



「さあ桃介橋だ。」
「ももすけ?」
「福澤桃介は、福澤諭吉の養子なんだけどね、実業家として活躍した人さ、大同電力(関西電力の前身)の社長をしていただけでなく、名古屋を中心に色々な企業の経営に関係していた人なんだ。」
「へ~、すごい人だったんだね…、ねえおにい、この橋って渡っていいんだよね。」
「歩きなら大丈夫だな。」
「じゃあ渡ろうよ。」
「う、うん。」



「結構高いんだね。」
「ぽてち、やっぱり戻ろう。」
「えっ? まだ全然渡ってないじゃん。」
「こ、怖い所は高いとこでな…。」
「渡ったことあるんでしょ?」
「ああ前に来た時にな、でも調子の悪い時は高所恐怖症も悪化するんだ。」
「こんなに幅が広いのに…。」

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「ふ~、今回のドライブで紹介したかったのはこれくらいかな。」
「えっ? 馬籠や妻籠のことは?」
「妻籠宿は別で書いたし、馬籠~のことも別で書き進めているから、ドライブシリーズはおしまいさ。」
「でも今回は珍しいよね、おにい。」
「何が?」
「何時もは作り話しばかりでしょ。」
「確かにその通りだ…。」



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