プッカり、プッカり、プッカり、プッカり…

「おい、ぽてち、突然水溜りに胡瓜が浮かんできたぞ。」
「ほんとだ。」

ポシャ!

「おまっとさん。」
**水溜りに浮かんだ数本の胡瓜の間から顔を出すルゥ

「お、お帰り。」
「どや、この胡瓜、うまそうやろ。」
「うんうん、早速洗ってパリポリいきたいね。」
**おにいは胡瓜と一緒にルゥもすくい上げた

「ついでに、わいも軽く洗ったってくれんかぁ~。」
「おっけ~。」

じゃぶじゃぶじゃぶ

「ときたら次はストレートに注意せんとな。」
「何の話で?」
「もちろんボクシングしかおまへんやろ。」
「はいはい、きれいになりましたよ。」
「さ~胡瓜食うか。」
「私は塩をかけて、パリポリパリ。」
「わいはこのまま、ポリポリポリ。」
「ぼくは…、胡瓜とかはあんまし…。 」
「そうか、美味しいのにな、う? そういえば曲がってる胡瓜って久しぶりに見た気がする。」
「そうでっしゃろ、心は曲がってるくせに胡瓜は真っ直ぐなのやないとって人間ばかりやさかいな、味とかは変わらへんのになぁ~。」
「まあ、箱詰めとかはし易いんだろうけどね。」
**ぽてちは胡瓜に興味がないらしく、また頭と足を引っ込めて…、どうやら寝てしまったようだ。