その日の夕食時。

「姉さん、清音さんはオーケーしてくれたよ、その友達もね。」
「我が弟よ、でかしたぞ、で、どんな子だった?」
「超美少女で緊張した、美少女は姉さんを見慣れているから江田島の話は話半分だと思っていたけど全然。」
「惚れたの?」
「いや、その対象にはなりそうにないよ、レベルが高過ぎてね。
それと、一緒に参加してくれる水神さんが色々教えてくれたけど、休み時間には見物に来る人が結構いるんだってさ。」
「剛太は知らなかったの?」
「まあ…、俺は俺で…、高校生会議の先輩方との交流も多々あったし。」
「で、彼女には、どう活躍して頂けば良いと思う?」
「う~ん…、水神さんは冗談で俺に、遥香さまの僕という地位をくれたけど悪くないかもと思ってる。」
「僕で良いの?」
「と、言うより、例えば皆のプリンセスになって貰って、高校生会議のシンボル的存在をお願いするのも有りじゃないかな。」
「そうね…、シンボルか…、でも頭の良い人なんでしょ、そんな飾り物の様な役割に満足してくれるかしら。」
「雑事を任せず全体を見て貰ってアドバイスして貰えば良いと思う。
一年生にリーダーをお願いするのはやりにくいと思うんだ、でもプリンセスとしてのアドバイスなら悪くないだろ。」
「成程ね、今度の会議までに打ち合わせしておくわ。
次の会議は他校やサポートスタッフと合同だからね。
ねえ、リーダーの話が出たけど、剛太は自分の事、どんなタイプのリーダーだと思ってるの?」
「メインリーダーをサポートかな、重要な役所でしょ、優秀なリーダーがいても一人だけでは大きな仕事は難しい。
でも組織の事はこれからもっと勉強して行かないとね。」
「意外と真面目ね。」
「はは、真面目じゃなかったら入学早々高校生会議にスタッフ参加しないよ。」
「それもそうか、勧誘が済んだら一年生のまとめ役をってのが皆の願いだけど、どう?
幹部のサポートという事で。」
「それは気が早いね、新たなスタッフに良い人材が居るかも知れないだろ。」
「ふふ、剛太は先輩に可愛がられるタイプなのよ。」