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中村和音第二回定期演奏会-11 [Lento 3,演奏会]

後片づけが済んでロビーに集まるスタッフ。

そこへ本日の主役たちの登場となる。
スタッフ達は拍手で迎える。
和音が話し始める。
「皆さん今日はありがとうございました、おかげさまで力一杯演奏することができました、矢野さん、遠山さんありがとうございました。」
もう一度拍手。
真子が続ける。
「今日は、目一杯踊ったから、お腹すいたの、後は打ち上げで話しましょ。」
「姫様、承知いたしました。」
スタッフから声が飛ぶ。
「それ、やめてよ~。」
笑い声と拍手。
和音のマネージャー長井祥子が前に出る。
「そうね、でも、ちょっと聞いてね。」
スタッフ全員、祥子に注目する。
「今回の演奏会の模様は来週木曜日辺りに、夕方の番組で10分ぐらい放映される予定なのですが…。」
拍手をしかけるスタッフを制して祥子が続ける。
「今回の取材で来て下さった、テレビ局の桜庭康平さんが和音と真子のプロジェクトスタッフメンバー入りする方向で話が進み始めています。」
その場の誰しもが、その意味に気づき、拍手が巻き起こる。
「ということで桜庭康平さんです、どうぞ。」
「桜庭です、初めまして、今日始めて舞姫付きの演奏会を経験しました。
まぁ、一目惚れって感じですが、姫たちを日本中に知らしめたい気分で一杯です、よろしくお願いします。」
拍手に混じって。
「隣に立ってるマネージャーは世界中にって、お考えなんですよ~。」
と、突込みが入る。
「あっ。」
一瞬の間をおく桜庭。
「失礼しました、当然ですよね…、え~と、状況をきちんと把握したら、私の持っているコネクションを最大限に生かして、う~んアマゾンとサハラ砂漠なら知り合いがいますので、ぜひ協力させていただきます。」

砂漠のど真ん中で独り演奏する自分をイメージして、へこむ和音だったが、今回の演奏会は色々な意味で次への大きなステップとなったようだ。

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