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Lento 11,演奏旅行 ブログトップ
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演奏旅行-11 [Lento 11,演奏旅行]

日本的な曲が終わると休憩時間となる。
観客達は茂根の絵に向かう。
同じ絵でも和音の演奏を聴いてから、彼女にインスピレーションを与えた絵だと思って見るとずいぶん違った物になる。
皆、演奏を思い出しながら楽しむ。

そして和音と花組は急いで着替えだ。
真子やマンシュタイン達の衣装も含め、今回の衣装は直美とTeam Harmonieサポートメンバーのアンジェラとによって用意された。
真子と和音のドレスは古城が栄えていた頃の姫をイメージしてアンジェラが縫った。

宮廷音楽家といった感じの衣装を身にまとったチェリスト、バイオリニストが舞台に登場すると観客達は席へ戻り始める。
和音は純白のドレスでピアノへ、ピアノ三重奏の準備が整うと視線をそでに向ける。
すぐ真紅のドレスを身にまとった真子が三人の前へ。
清純な白の姫和音、情熱の真紅真子姫という感じだ。

矢野巧作曲のオーストリア風舞曲はザルツブルグの城で舞う真子をイメージして作曲されたもの。
まさにここでの演奏のために書かれたものと言ってよい。
会場の雰囲気に合わせた、名バイオリニスト達との共演は和音の力を最大限に引き出した演奏となり、真子の踊りもそれに合わせ熱のこもったものとなる。

真子が最後のきめのポーズで止まると会場は総立ちとなって拍手喝采。


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演奏旅行-12 [Lento 11,演奏旅行]

一曲のピアノ三重奏曲をはさんで、和音とマンシュタインの即興的な演奏、古城となる。
演奏会場の古城をイメージしたものだ。
和音が主題を弾いた後、マンシュタインがそれに重ねていく。
展開のきっかけなどは事前に相談してあったが基本的に即興演奏だ。
このことは観客達にも知らされていたから聴く側も多少の緊張感を持って聴くこととなる。
だが曲がワルツになって真子と川野が登場する頃には即興とのイメージは聴衆の頭から消え去っていた。
それだけ自然な演奏だったということだ。

この演奏を含めこの古城での演奏はドイツ、オーストリア、日本で広く紹介された。
スポンサーが動いただけでなく、マスコミ関係も東洋の奇跡とバイオリンのトッププロとの共演という感じで報じた。

そしてパリへ移動しての花組会議、祥子が。
「まずは報告ね。
CDやDVDはミリオンセラーの勢いね。」
「何本も出したから合計すれば100万ぐらい簡単に越えるわね。」
「のんのん、一本ずつがよ。」
「えっ!」
「合計したらあっという間に1000万本越すのではないかしら。」
「これから、マンシュタインとのCDやピアノコンチェルトのCDも出るから…。
でも早すぎない?」
真紀が答える。
「星組達ががんばってくれたってことね。
時々ノートパソコンで確認しているんだけど会員数は日本だけで10万人を越えたわ。
テレビの全国放送でも、和音 with Harmony Worksのことが紹介されて、日本ではもう社会現象の様になってきてるみたい。
でね、サイトの掲示板ではね、小学生の女の子が、私も和音さまの様にピアノが弾ける様に練習がんばっています、前は練習が嫌だったけど和音さまの演奏を聴いてピアノがう~んと好きになりました、とか、中学生の女の子がバレーはそろそろやめようかと思っていたのですが真子姫さまの様に踊れたらと思って続けることにしました、将来は星組じゃない、和音 with Harmony Worksになれたらなぁ、なんて書きこみもすごく多いのよ。」
「その人数だと掲示板混乱してないの?」
「もう色々なスレッドを立ち上げているからね。
サイト関連の影組メンバーも増やしたから、分担して常時チェック、問題のある書き込みはすぐ削除、規約違反者即脱会処分を徹底してるから評判は良いみたい。
でね、音楽関連のアフィリエイト広告出してるからさ。」
「そういえばうちのネット販売以外の広告も見かけたわ。」
「そこからの報酬だけで影組の給料が十分出せるの。」
「そうかサイトに集まる人数が半端じゃないからね」


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演奏旅行-13 [Lento 11,演奏旅行]

パリではテレビCMが流れていないこともあって和音もゆっくり観光を楽しめた。
通訳はパリ滞在に合わせてフランス語の堪能なLentoメンバーが日本から。

パリでは現地での知名度が低いこともあって演奏会を企画した段階ではチケットが売れるかどうか微妙な感じだった。
もっとも日本からのツアーにこの演奏会を組み込んでいたから、空席ばかりという心配はしていなかったのだが。
実際はすでにフランスへも和音達の情報が色々流れてきているようで簡単に満席となった。
もちろんTeam Harmonieの力もあるが、それだけではないようだ。
ヨーロッパの音楽家達の間でも和音のことはずいぶん広まっているようで、チケット売り切れ後も著名な音楽家から、立ち見でも良いからとの問い合わせが幾つかあった。
今後のこともあるから、それにはLentoスタッフのために用意してあった席を、彼らのCDと直筆サインとの交換で譲ることに。
Lentoスタッフ達は始めから立ち見になるかもと聞かされていたから、CDと直筆サインを貰って喜んでいた。

このパリでの演奏会ではフォルテピアノ、ハンマークラヴィーアとかハンマーフリューゲルとも呼ばれている古いピアノも使われた。
シューマンが生きていた頃の楽器で子どもの情景を奏でる和音。
音色自体が今のピアノよりとても柔らかく暖かい。
それを和音が弾けば…、当然…、観客達は夢見心地…。

演奏会が終わって、和音。
「あ~ん、このハンマーフリューゲルとお別れするのがつらいわ。」
「すてきな音色ね、こんな優しいピアノがあったなんて初めて知ったわ。」
と、真子。
「でも今日でお別れなのよ。」
「いっそ買っちゃえば?」
「えっ?」
「一億二億でも和音のおこづかいで買えるんじゃない。」
「う~ん…。」
祥子が。
「なんなら交渉してみようか?」
「う~ん…。」
茂根が。
「普段俺のアトリエに置いておくということで買えたら買おうよ。」
「CD出せばすぐ元が取れるわよ。」と、裕子。
どうやら、花組風組のメンバー達も気に入って、日本でもこのハンマーフリューゲルの演奏を聴きたいようだ。

結局交渉の結果必ずこのハンマーフリューゲルを演奏してのCDを出すことの他、幾つかの条件付きで和音の物となった。
所有者も和音のファンになっていた訳で、金額も妥当なところでおさまった。


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演奏旅行-14 [Lento 11,演奏旅行]

ヨーロッパ各地での演奏会はどれも盛況だった。
そして演奏旅行の締めくくりとなるウイーンでの交響楽団との共演を向える。
当初、花組風組の出番は予定されていなかった。
だが和音が演奏旅行の締め括りはみんなで舞台に立ちたいと言い出して…。

「でもね、和音のチャイコフスキーは迫力あり過ぎて舞台でどんな顔して立ってたらよいのかわからないわ。」
と、真子。
「近くにいてくれるだけでいいの、Harmony Worksを感じながら演奏したいから。」
「う~ん、花組風組は観客として舞台に乗ればいいのかしら?」と直美。
「もちろんそれでいいわ。」
「じゃあそんな感じで衣装を用意しようかな。
茂根くんは?」
「いつもの場所でスケッチかな。」
「うん。」
茂根は今回の演奏旅行中、演奏会の時は毎回和音の目に入る所でスケッチしていた。
舞台に上がって和音とのパフォーマンスを披露することも何度かあったが、それ以外は和音から見える客席でスケッチしていた。
それが和音の心の支えとなっていたのだ。


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演奏旅行-15 [Lento 11,演奏旅行]

ウイーンでのオケとの演奏会初日、花組風組の席は舞台袖に和音の目に入り、客席からも見える位置に用意された。
和音にとっては精神安定剤の役割をはたすそうだ。
和音が最近良く口にするのは支えられているという言葉だ。
もし、知らない人たちばかりの前で演奏するとしたら、きっとコンクールで予選落ちしていた頃の自分になってしまうと言う和音。
そう、Harmony Worksがあって今の自分があると。

追加公演も含め四回の舞台はチャイコフスキーの一番以外は毎回違ったものとなる。
CD、ピアノコンチェルト集に収録予定の曲を全部演奏というわけだ。
色々なピアノコンチェルトが演奏されたが、やはりメインはチャイコフスキーの一番だ。
和音が子どもの頃から好きだったというだけあって、とても楽しそうに弾く。
満席のホールの観客達は和音たちが作り出す音楽の世界に浸りきる。
そして初日のプログラム終了。
客席全員のスタンディングオーベイション、歓声を上げる男性、涙ぐみながら拍手を送る中年の女性、立ち見のLentoスタッフやマスコミ関係者もすばらしい演奏を聴けた喜びをどう現して良いのかわからないという感じで拍手を続けている。
オーケストラのメンバーも全員立ち上がっている、それらはすべて和音に向けられたものだ。
指揮者が和音の手を取り立ち上がらせる。
観客達に向かってにっこり微笑む和音。
歓声が一段と高まる。
アンコール曲を始めないとやみそうにない拍手。

アンコールはチャイコフスキー中心に組まれた。
くるみ割り人形、白鳥の湖、もちろん真子が舞う。
観客たちの熱気はさらに上がる。

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演奏旅行-16 [Lento 11,演奏旅行]

翌日はマスコミたちがこぞって取り上げた。
和音の演奏の迫力についてだけでなくHarmony Worksのことも記事や映像で紹介された。
星組も含めてだ。
ファンクラブ以上お仕事未満の星組の人数も日本語ドイツ語の他、英語、フランス語など様々な言語で参加できるようにしたこともあってどんどん増えている。

この報道を受けて話が出たのがスポンサー企業ののHarmony Works入りだ。
そして花組会議。
「幾つかの企業がHarmony Worksに入りたがっているんだけどね。」
祥子が話し始める。
「私は一つひっかかってることがあるの。」
「なんなの?」
「星組メンバーの中にはスポンサー企業で働いてる人もいる訳。
でね掲示板を見ていると仕事の不満を書く人も少なからずいてね。」
「私もよく見かけるわ。」
真紀が続ける。
「低賃金、人間的でない仕事で疲れた心を和音様に癒していただいてます、なんて書きこみもあったわ。
なんか工場とかでは効率ばかりが重視されていて、働く喜びが感じられないみたいね。」
「私たちとは全然違う訳ね。」
裕子が父たちから聞いた話を始める。
「企業は競争だから、お父さんの会社も今は良くても5年後10年後という視野で考えると油断できないそうよ。
だから、人件費を抑える様にしてるし、何時でも切りやすい派遣やパートを多めにしているんだって。」
「掲示板の人たちの書き込みはそんな人たちのものなのね。」
「それだけではなくてね正社員でもノルマが厳しかったり、中間管理職で上と下の板ばさみになってる人もいるのよ、私の父は名古屋支店長という肩書きがあるけどその分胃の痛い思いをしているみたいよ。」
と、美帆。
「だからさ、そんな人に優しくない企業をHarmony Worksに入れて良いのかなと思ってね。」
「ねえ、CD売れてるから企業のスポンサーなしでも困るということはないわよね。」
「そうよね。」
「ねえ、私たちで挑戦状を叩きつけてみない。」
いきなり過激な発言をしたのは桜子だ。
「私の卒論テーマは企業の論理と低賃金労働者についてで、調度今出てる話しの様なことを書いたの、でも結論はどうにもなりませんみたいな感じでまとめてしまったのだけれどね。
まあ私たち小娘の言葉にどれだけ耳を貸してもらえるかは分からないけど、和音のスポンサーでいたかったら人に優しい企業になって下さい、本当に人に優しい企業だけがHarmony Worksの仲間入りです、ってな感じでさ。」
直美が話し始める。
「逆にさHarmony Works入りした企業同士接点を見つけて新しい事業を起こせるかも、という視点はどう?
星組はすぐ世界中で100万人を越えると思うから。」
「それもいいわね、皆、やってみる?」
祥子の言葉に反対する者はいなかった。


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演奏旅行-17 [Lento 11,演奏旅行]

演奏旅行の終盤、花組は作戦会議の回数が増えた。
スポンサー企業への挑戦はプロジェクトZと名づけられ、日本に戻ってから本格的に動き始める予定。
今はその準備段階という感じだ。

和音はオーケストラのメンバー達と小編成で色々録音している。
デュエット、三重奏、カルテットといった形でだ。
交響楽団ごとHarmony Works入りの方向で話しが進み始めていて、CDも何本か出す予定。
和音はそれぞれの楽器の名手達との共演を楽しんでいる。
昼に録音、夜は演奏会という感じの日も何度かあったが、そんな日々に幸せを感じているようだ。
まあ、すべてのプログラムに茂根の姿があったということもあるのだが。
真子もDVDの収録とか色々忙しい日々。
特に和音の演奏とは関係ない場面も映像として残している。
ウイーンはHarmony Worksにとって重要な土地の一つとなりそうだからだ。

最後の演奏会、最初にチャイコフスキーのコンチェルトを演奏した後は、Harmony Worksとの舞台となった。
和音と風組、夢組、そしてTeam Edelweissとの演奏だ。
交響楽団のメンバー達はHarmony Works Team Edelweissと名乗ることになった。
Edelweissはオーストリアの国花とされるエーデルワイス、和音の好きなミュージカル映画サウンドオブミュージックの曲でも有名ということで決定した。
もっともこの曲はアメリカ人の作曲によるものなのだが。

アンコールは和音と真子のデュエットが中心となった。
演奏旅行を思い出しながら、色々な演奏をしていく和音、それに合わせる真子。
二人の演奏にうっとりする観客達。
そして最後は乾杯の歌、舞台にはHarmony Works勢ぞろい、客席からも大きな歌声が。

和音に乾杯。


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