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黒いオルフェ [近畿大学附属高等学校吹奏楽部]



「近畿大学付属高等学校吹奏楽部シリーズ四回目は黒いオルフェ、カーニバルの朝。」
「ここまで、初めて聴く曲ばかりなのだけど。」
「だろうな、初回のSeptemberはEarth, Wind & Fireというグループが1978年に発表した曲だからね。
二回目は吹奏楽の曲で世間的にはマイナー。
三回目の宝島はT-SQUAREが改名する前に出した曲で、吹奏楽に編曲されたのは1987年頃みたい。
黒いオルフェはもっと古くて1959年なのだが、高校生がこういった曲に取り組んでくれるのは嬉しいよ。」
「過去の名曲?」
「ああ、それに新たな息吹を吹き込んでくれて全然古くないだろ。
シューマンとかだとクラシックの名曲として触れる機会が有るが、この微妙に古い時代の名曲を若い世代にも知って欲しいと思うんだ。」
「そうね、この演奏はフルートのソロが印象的、クラリネットも素敵だけど。」
「だよな、近畿大学付属高等学校吹奏楽部はソリストのレベルが高すぎ、それで少しソリスト問題を考えてみたくなってね。」
「何か問題でも?」
「今の学校教育だと、皆仲良く、でソロを避ける傾向にある様な気がしてさ。」
「う~ん、微妙ね、そこまででは無いと思うけど、小学校の先生だと一人が長くソロを受け持つなら、何人かで分担とか考えるかも。」
「高校の吹奏楽部でも個人のソロとせず、パートソロの形にする部が有ってね、下手では無くても…、ハイレベルな個人のソロとは全く違う。
近畿大学付属高等学校吹奏楽部のソリストと同等の技量を持つ人がいたとしても、それを発揮出来ないどころか、チャンスが無いのだから、よりレベルの高い演奏に挑戦する事すらしないかも、と思うんだ。
だが、このバンドではソリストになれるチャンスが有る。
先輩の演奏が素敵だから、自分も、となり、その想いが技術を向上させる。」
「そっか、横並びを尊重していては高みを目指せないのかな…。」
「まあ、価値観の相違が存在する訳で一概にどうこう言えないのだが。
 近畿大学付属高等学校吹奏楽部がパートソロを採用する時は、たまたま個人ソロに相応しい人が居なかった時の様な気がしている。
しかし、これだけの吹奏楽部だとソロを決めるのは大変だと思わないか。」
「う~ん、そこにドラマが有りそう。
大舞台で演奏する機会は多くないでしょうし、部としては最高の演奏にしたいから、シビアな人選になるでしょうね。
 誰もが抜群に上手いと認め、憧れる存在がいれば簡単に決まるかもだけど、上手な人が何人もいそうで…。」
「音だけ聴いてたら高校生とは思えないハイレベルなソリスト、卒業で入れ替わってもやっぱり上手い人がいる事が信じられないね。」
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