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来日-05 [シトワイヤン-22]

夕方からの歓迎会では沢山話をした、ただ、キャッシーはお疲れの様で早めに智里と共にゲストルームへ。
残った我々は、言語を日本語に変え少しほっとした感じで。

「ユニットルームを組み合わせたと聞いていて、キャッシーは、ちっちゃい万里ちゃんの小さなお家かと思ってたのね。」
「愛華さん、サイズはお姉ちゃんに合わせてあるから、巨人でも大丈夫なのですよ。」
「バスケットボール選手でも大丈夫なんだろ、清香、アメリカ人とかも意識していたのか?」
「ええ、広い土地に九十%完成した部屋を並べておいて、気に入ったのをお持ち帰りというのはアメリカ向きだと思いません?」
「キャッシーもビジネスの匂いを感じてたみたいだったな。」
「ふふ、この館にお招きするということは、そういう事なのですよ、和馬さん、女子中学生の部屋を見て行きますか?」
「はは、是非ともお願いしたいね、話だけでは広さが掴みにくい。」
「廊下や階段はパブリックスペースと同じ不思議な装飾になっていますが、部屋の中は最新の設備、歌えば家電品が反応しますよ。」
「あれは、若干抵抗を感じる、私は黙ってスイッチを入れる派なんだ。
なあ、万里ちゃん、雑談っぽく話していたけど、今日は中身が濃かったよね。」
「はい、限られた時間ですので雑談を雑にしない様に、和馬さんも話題を私達任せにして下さっていましたのでキャッシーも聞きたい事が聞けたと思います。」
「はは、中身の無い話をだらだら続ける連中に聞かせてやりたいね。」
「濃いと言っても、愛華さん達はビジネスの第一段階という感じだったのでは有りませんか?
Citoyenブランド、ユニットルームの話などは。」
「ええ、地球市民党の活動資金を考えていてね。
ただ、Citoyenブランドは、そのままではサイズも人の好みも違ってアメリカでは通用しないでしょ。
ユニットルームも実物を見せれば商機が有ると思うのだけど、そこまでの道のりは遠いわ。
私達、キャッシーが触れなかったら今日は話さないつもりだったのよ、万里ちゃん、今日の話題は事前に用意していたの?」
「はい、キャッシーは和馬さんと話すテーマを考えてましたし、Citoyenブランド立ち上げの経緯や清香さんの会社に興味が有ると聞いていましたので。」
「万里ちゃんはアメリカでの事業展開、どう思う?」
「ユニットルームは耐震性を強調して行けば受け入れて貰えそうな気がします、Citoyenはデザイナー次第ですね。」
「そんなところかしら、何にしても万里ちゃんの知名度に頼って行く事になるのだけど。」
「謎の美少女として注目を集めることに成功しているからな、キャッシーの話では私が思っていた以上みたいだ、謎の美少女としてはどうだい?」
「全然実感が湧きませんが、秋に学校休んでアメリカ旅行の話が出てて楽しみです。」
「学校へ行きたくないのか?」
「そういう訳では有りませんが、中学では体験出来ない事が経験出来ると思いませんか?」
「そうだな、どちらが万里ちゃんにとってプラスになるかは明白だし、沢山稼いで来るのだろ?」
「ふふ、どうでしょうか。」
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