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智里-01 [シトワイヤン-21]

アメリカから帰って、やることが増えた。
日頃から本間さんに言われているのは、仕事を自分で抱え込まない事だが、苗川高校生部会の紹介を英語に翻訳する作業は、担当希望者が少なかった事も有り、自分も取り組むことにしたのだ。
勿論英語の学習を兼ね、私達高校生が翻訳したものは和馬さんのスタッフに確認して貰うことになっている。

「万里、私が訳したの見てくれた?」
「うん、良いと思う、これで直しが入ったら私達にとって、とても参考になるね。
旅行を通して英語力は上がったと思うけど、会話には出て来ない単語が有るからさ。」
「そう言えば中学では英語の授業中何をしてるの?」
「一学期は、主に読書、ロスでの会話に役に立ったと思うわ。」
「基礎的な英語の授業時間を無駄な時間にしてないのね。」
「先生にお願いして自習の時間にして貰ったの、そのお願いを全部英語でしたのだけど、英語の先生は少し英語が怪しくてね、ずっと中学生レベルの英語にしか触れてなかったのかも。」
「う~ん、教師によって意識に差が有るのでしょう。」
「そうね、どんな教科でもそうなんだろうけど…、豊富な知識を持ちながら教えることの下手な先生もいそうだな。」
「英語に関してはそんな穴を、万里のミュージカル風英語教材で埋められると良いわね。」
「うん、一本目のロスアンゼルス旅行編、皆さんに喜んで頂けると良いのだけど。」
「完成が楽しみよね、教材としてだけでなく普通に歌を楽しんで欲しいわ、ヒットしたら日本人の英語力が向上するかも。
万里のお相手をして下さった方々は、日本ではあまり知られてないけど実力者ばかりなのよ。」
「ええ、凄く響く低音が魅力の空港職員役、向こうではそれなりに知名度の有る方でね。
初めての海外旅行で不安一杯の私を優しくサポートって感じが良かったでしょ。
撮影や録音が終わった後、演技も歌も上手く出来たって、私のこと凄く褒めて下さったのよ。」
「ふふ、半端ない身長差で、万里が一段と幼く見えたわ。」
「仕方ないでしょ、そのギャップが面白い場面なのだから。」
「でもさ、万里のDVD見て英語を学習した人が、空港で歌いだしたりしたら面白いと思わない?」
「歌でなら言葉が通じるってこと?
楽しいかもだけど、向こうの人は迷惑でしょうね。」
「通じないよりマシじゃない、日本語と違って英語は歌と同じ頭声発声でしょ、それが広まり下手な歌でも歌う人が増えたら、メロディーだけでも通じる様になったりしてさ。」
「曲が補助言語になるのか…、日本語で歌っても通じるぐらいなったら良いけど、時間が無駄に掛かりそうよね。」
「でも、広まれば世界共通の意思疎通手段になるわ。」
「う~ん、タクシー乗り場はどこですか、と聞くのを歌って伝えられる人はどれぐらいいるのかしら。」
「日本人は駄目でも、国によっては意外と多かったりして。」
「どうかしら、試してみたいけど、問題は音痴な人よね。」
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