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九月一日-07 [シトワイヤン-09]

小規模な党支部を紹介するVTRが幾つか流された後、党支部設立に関する説明。
これは清香が一人の支部長に訊ねるという形で制作された。

「本間さん、まずは地方組織がどう構築されてきたのか教えて頂けますか?」
「はい、党の国政システムが構築されて行く過程で、国政とは別に各地方の問題に関して意見交換する場を求める声が出始めました。
それで登録時に党員が自身の住む都道府県にも所属する形が作られ、都道府県単位での意見交換、そこから市町村単位の場と広げて頂きました。」
「それが地方支部の元になったのですね。」
「ええ、そこに元々地域政党として活動しておられた方々が加わり、市民政党若葉の可能性を地方でもと呼びかけ市町村支部の準備室を立ち上げ始めたのです。
それと並行して市町村支部のルールも検討されてきました。」
「最低党員百名、党員選挙によって選ばれた支部長という事ですね。」
「それ以外には資金面も、基本的に支部の費用は支部で、ただ、Citoyenブランドの販売を行う場合は販売手数料名目で、利益の八割を党支部で使わさせて頂ける形にして頂きました。」
「これから党支部を作ろうと思ったらまずは準備室の立ち上げでしょうか?」
「そうなります、運営ボランティアを集めて下さい。
そこからの流れは、国政システムの地方自治支援部で説明しています。」
「党員選挙の事なども地方自治支援部ですね。」
「はい、システム上、権限が分かれています、支部長が決まった段階で、市民政党若葉の所属として活動したい市長や議員の信任投票、支部の役員を選ぶ党員選挙、それと党員アンケートを実施する権限が支部長に与えられますが、支部の方々はそれが支部長によって正しく行われているかチェックする必要が有ります。
場合によっては支部長解任という手続きが出来る様になっていますが、解任する必要の無い人を選んで欲しいです。」
「随分沢山の党支部が誕生しましたが、全国の地方自治体を考えたらまだまだですよね。」
「まだ何も始まっていない市町村が有りますし、党員数が増え始めていても準備室を立ち上げようという人がいない、また、複数の団体が党支部の主導権争いをしていて調整が付かない所も有ります。
純粋に市民政党若葉の一員となっていたら揉めないと思うのですが。」
「本間さんの支部は争いも無く、五百名余りの党員が団結して、市会議員候補や市長候補を立てて行こうとされているのですね。」
「はい、市政や市議会の有り方を問題視している人が集まりました。
今の党員登録者は五百名に過ぎませんが、市を盛り上げるイベントを企画しています。
これから市民の為の市民政党若葉を田舎からアピールして行き党員を増やして行きたいです。」
「本間さん、頑張って下さい、市会議員のいない状態からのスタートという事でこれからも注目させて頂きます。」
「有難う御座います。」

本間さんの支部の様に所属議員がいない状態でのスタートした支部は少ないが、それだけに変な利害関係なく拡大して行けるのかも知れないと考えている。
清香が注目させて頂きます、と話したのは決して社交辞令では無く、場合によっては直接支援も考えているのは、一つのモデルケースにしたいから。
交通の便が良く、遊びに行きたいという理由も有る。
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