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挑戦-08 [シトワイヤン-07]

『目指せ国会議員!』関係の話を終えて自分の役目は終り。
後は、愛華や清香に話を向けて貰う事になっている。
最近の流行り物を紹介するVTRが流され、トークが進み…。

「愛華さん、おじさんとしては、最近の女子大生が何に興味を持ってるのか知りたいのだけど。」
「私には分かりません、多田さん、全国に女子大生が何人いるかご存知ですか?」
「まあ、沢山いるだろう。」
「私は、自分以外の学生が何に興味を持ってるかなんて、清香のことぐらいしか分かりません。
ですから、女子大生の代表が如く話すなんて恥知らずなことは…、でも普通の女の子が何に興味を持ってるかなんて、多田さんなら私に聞くまでもないのでは有りませんか?」
「はは、確かに聞き方を間違えたね、愛華さんは瀬田くんのこと以外で、今は何に興味が有るのかな?」
「そうですね、Citoyenというブランドを立ち上げて間が有りませんので、どうしてもそれに関係することになります。」
「えっ、君が立ち上げたの?」
「いいえ、仲間と共同で立ち上げたブランドです。」
「新規ブランドか、経営的にはどう?」
「すでに初期投資の回収は見えています。」
「何となくだけど、市民政党って営利とは結びつかないでしょ、党員の皆さんは君がそういう活動をする事に反発を覚えないのだろうか?」
「システムを維持して行くのにだってお金が掛かっています、政治とお金の問題は有りますが、どの政党も組織を維持する為の資金は必要です。
運営会社の社員が、安心して結婚し子どもを育てられる状況に出来なければ、市民政党若葉は続きません。」
「選挙だと、ボランティアというイメージが有るのだけど。」
「はい、私達も多くの方に助けて頂いてますし、そうでなければ市民政党の拡大は有り得ません。」
「でも、実際の選挙に候補者を擁立することは当分無いのでしょ?」
「そうですね、議論はされていますが、直ぐには、でも資金面の準備を進めて行きたいと考えているのです。」
「今はスポンサーに支えられているのかな。」
「はい、その他に広告収入、私達の番組出演料、そして、党のグッズとして販売しているCitoyenブランド商品の売り上げとなります。」
「そうか、市民政党の事を始めて耳にした時は大学生のお遊びかと思ったけど、先の事も考え真面目に取り組んでいるんだね、Citoyenブランドの宣伝はしなくて良いの?」
「私達の服がそうです、ちなみに清香と私の着ている服は色違いですが、服の形は同じなのですよ。」
「あっ、着こなしで雰囲気が変わるのか、まあ、美人は何を着ても似あいそうで得だよね、ねえ…。」
「こっち見るな! ここでアップにすな! 女の武器はルックスだけじゃないの!」
「はい、自称美人コメンテーターの公開処刑が済んだところで…。」
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