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情報番組-08 [シトワイヤン-06]

金曜日は清香達の出演が無かった分、自分の出番が多かったが、それが苦にならないぐらい梅子姉さんとの息は合って来ている。
夜は愛華達も同席し反省会を兼ねての食事会、番組ディレクターが…。」

「和馬くん、月曜からの五回を経験してみてどうでした?」
「そうですね、梅子姉さんに頼りっきりという感じだったでしょうか。」
「梅子姉さんの立場上、そうでなくては困るのだけど。」
「あっ、そうですよね、姉さん、自分は如何でした?」
「全然問題なかったわよ、今日の漫才っぽい掛け合いなんて私の方が反省しなきゃってぐらい、もう少し生番組をこなしたら二人の立ち位置が見えて来て、私も突っ込み易くなると思うわ。」
「もう少し生意気な感じを出した方が良いですか?」
「そうね、私が可愛いと思えるぎりぎりを攻めてみる?」
「不快に感じる視聴者を増やし過ぎないラインですね。」
「ええ、SNS担当によれば、もう少しアンチ率を上げても良いそうよ、勿論無理に増やす必要は無いのだけど。」
「自分は隠れアンチが多そうです、清香達の評価は如何です?」
「一見タイプの違う美女二人がそれぞれ論理的に話していて好印象、康太くんは幅広い年齢層の女性から応援されていますよ。
週五回、毎回誰かに出て貰うのは難しいのかな。」
「そうですね、あと二人増やすという選択肢は如何です?」
「心当たりはあるの?」
「理系の先輩とか、法律に詳しい先輩とか。」
「それは良いかも、和馬くんが絡み易い人なら問題ないわね。」
「リポーター希望で紹介させて頂いた人も含め十人ぐらいのチームを組んで交代でという形も検討して下さい。
リポーター担当がたまにスタジオでとか、その逆とかも。」
「キャラの被らない五人を推薦してくれるのなら検討に値するわ、全員、政治経済を語れる人なのよね?」
「はい、政党がいち早く打ち出したバランス型思考の出来る人達です。」
「女の子?」
「はい、女性中心に話を持ち掛けているのは、女性議員を意識してのことです。
日本は女性議員が少ないですが、それは議員になるまでのプロセスに問題が有ると思うのです。
有名になった人が政治を全く知らずに議員になるのではなく、議員としての資質を備えた人が議員になる、そんな議会を目指したいです、現時点で彼女達が政治家を目指すかどうかは分かりませんが、彼女たちなりの視点で政治を語ってくれると思いますし、彼女達の専門分野は番組的にもプラスになると思います。」
「う~ん、被選挙権の有る人にも語って貰いたいが、年齢層が上がるのは今回のチャレンジとは少し…。」
「しばらくは、大学生中心に人選し、その後適宜入れ替えるか増やすかで検討して頂けませんか。」
「そうだね、その枠を君達が推薦してくれるのなら前向きに検討するよ。
まずは、政治経済を語る女子大生に目立って貰うことで、女性の意識改革からだね。」

ディレクターが前向きに検討出来るのは、番組の反響が良いからだ。
ただ女性の意識改革という発言には…。
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