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情報番組-05 [シトワイヤン-06]

翌日の放送は予定通り番組冒頭で芸能人の浮気ネタが取り上げられた。
一通り話が済んだ所で…。

「愛華ちゃんは彼氏が浮気しても平気?」
「嫌です、浮気は人間の動物的本能なのだとは理解していますが。」
「本能なのだから、嫌でも仕方なく許すとか?」
「どうでしょう、私の彼は浮気してませんので、良く分かりません。」
「彼は清香さんと浮気してるんじゃないの?」
「してませんよ、浮気ではなく本気です。」
「和馬、そこのとこ、どうなの?」
「気の合う三人で平和で楽しい時を過ごしています。
二人が自分を取り合って喧嘩してるとか邪推している人がいますが、自分は取り合われる程の人物では有りませんよ。」
「平和な三角関係なのね、愛華ちゃん、それってどんな感じなのかしら?」
「そうですね、私達が大学で出会ってから、清香と二人だけの時は和馬の話しばかりしていました、そんな中で和馬を取り合うのも譲り合うのも違う気がしたのです、そして検討した結果、人とは少し違う形でお付き合いをするのも悪くないとの結論に至りました。」
「成程、和馬的にはどうだったの?」
「初めて出会った日に一目惚れした二人の美女、共に学習を進める過程で人物的にも素敵な人達だと感じていましたので、彼女達の申し出を断る理由はどこにも有りません。」
「そっか~、なら、愛華達は和馬の何処に惚れたのかしら?」
「頭の良さと器の大きさです、私達が頑張って何とか合格出来た大学に余裕で合格しています。
その余裕を、高校時代から政治経済の研究に充てていましたので、受験を終えて間もない私達と始めた政治経済学習会では、すでに大きな差が有りました。」
「器の大きさというのは?」
「細かい事を気にする奴は大物に成れない、というのが和馬のお父さまの教えんです、でも気にすべきことは気にしてくれる、バランス感覚に優れた人で、私の周りには全くいなかったタイプです。
彼が中高と男子校、大学進学後早い段階で出会えたことは私達にとってラッキーだったと思っています。」
「そうね、生番組でも堂々としてる…、さあ、これで視聴者の方のモヤモヤは解消されましたね。
でも、愛華ちゃんは男性ファンを減らす事になったんじゃない?」
「私達はアイドル活動をする気は有りません、私達が付き合ってるから市民政党には参加しないという人は、初めから数に入れていません、ですよね、和馬。」
「勿論だ、皆さん、私達は自らが発起人としてスタートさせたバーチャル市民政党若葉を国政に影響を与える存在にしたくて広報活動を行っています、内容を見て下されば学生のお遊びではないと理解して頂けると思います、宜しくお願いします。」
「和馬たちは党のアイコンでは有るけど、実際は裏方なのでしょ。」
「はい、裏方で有り先輩方から学ばせて頂いてるという立場です。」
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