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近衛予備隊-55 [高校生バトル-48]

 村の合併について一応ネットで調べてみたが、あまり参考になるとは思えないものばかりだった。
 元々ネット上に国内情報は少ないし、海外の情報では条件が違い過ぎる。
 エミリーには考えた内容の要点を簡単にまとめて見せてみた。

「これで良いわ。
 ところで、明後日プリンセス詩織との昼食会を組めるのだけど、どう?」
「えっ?」
「元々、学習時間だから他に予定は無いでしょ?」
「も、勿論です…、自分達全員ですか?」
「そう言う感じの会じゃなくてね、シャルロットとルーシーを含めた三人だけのご指名なの、他はメアリーと私。」
「プリンセスが自分達と会って下さるのですか?」
「会わなきゃ一緒に昼食会は出来ないでしょ。」
「冗談じゃないですよね?」
「あら、ジョンって疑ぐり深い性格なの?」
「いえ、素直な良い子です。」
「ふふ、ひょっとして緊張してる?」
「し、しますよ、女神様ですよ、凄く多くの人に敬愛されていて、この村へ来たくてもプリンセスの滞在中は規制が掛かっているぐらいで。」
「そうね、でも彼女はあなた達のことを弟や妹みたいに思いたいのよ、変に緊張してると彼女の気持ちを害するかもね。」
「もしかして、プリンセスの気持ちを害せず昼食会に参加、と言うのが次の課題ですか?」
「そうなるわね、彼女は会いたくない人達とも企業のトップとして会わなくてはいけないのだけど、出来ればあなた達には、彼女自身がまた会いたいと思える存在になって欲しくてね。」
「えっと…、近衛隊の人達がいますよね?」
「全員が彼女より年上だから、変に気を使わせてしまってるところがあるの、前の滞在地には妹分であるプリンセス雅がいらしたのだけど帰国してしまわれてね。
 今ならお断りすることも出来るのだけどどうする?」
「お断りするなんてとんでもないです、お願いですプリンセス詩織と会わせて下さい。」
「ふむ、素直で宜しい。」

 エミリーは直ぐ連絡を入れ明後日の昼食会が確定、シャルロットとルーシーに伝えたら二人とも大喜び、ただ俺達には更なる課題が与えられたので、急に忙しくなった。
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