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バトル-385 [高校生バトル-39]

「雅は今日の夕食後近衛兵の人達と話が弾んでたね。」
「うん、詩織の妹分として興味を持たれたみたい、詩織の弱点とか色々聞かれたのよ。」
「弱点か…、どう応えたんだ?」
「優しいのだけど現実主義者だから、その狭間を突かれると多分困るだろうと、でもそんな質問をする嫌な人は今までいなかったから実際はどうなのか分からないとね、なかなかの回答でしょ。
 今まで組織のトップとして困ったオジサンとも対峙して来たけど、ここには困ったオジサンがいなくて安心したとも。」
「はは、そこまで気を使わなくても詩織を守り詩織の活動を手助けするのが近衛隊だから大丈夫だと思うよ。」
「でも、新しく採用された人もいるでしょ。
 お兄さまはどんなことを話してたの?」
「宗教関係の話を聞かせて貰ったよ、そこから新たなグッズ開発に繋げる可能性を考えていてね。」
「宗教に関係するグッズって壺とかでしょ、安物の壺でもご利益が有ると言われると高額で買う人がいるのだとか。
 でも小物の方が扱い易いから安物のガラスを使ったネックレスとかにした方が良くない?」
「いやいや、詐欺的な商売を考えてる訳ではなく、利益率は常識の範囲内だ。
 ただ、最近の報告では、詩織のグッズに対するリクエストに長く大切に持っていられる物を欲しがる人が多いと有ってね、実際の所を聞いてみたんだ。」
「皆さんは何て?」
「近衛隊ではお金を使う機会が少ないので、プリンセス詩織のグッズなら一つぐらいは良い物を手に入れておきたいとか。
 詩織に憧れて入隊した人ばかりだが、皆さん近衛隊の一員になれたことを誇りに思っていて、普段は想像してたよりうんと普通の女の子なのに、話し合いの場やリーダーとして指示を出す時とかは全く違い…、まあ敬愛してるなど様々な誉め言葉を聞かせて貰ったよ。」
「拡大を続ける巨大組織のトップだものね。」
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