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宝島 [近畿大学附属高等学校吹奏楽部]

「亜紀、文科系の部活の中でも、吹奏楽や合唱で結果を出してる部はハードだろ、ブラック部活なんて言葉もある。」
「みたいね、上を目指すとシビアにならざるを得ないだろうし。」



「でもさ、こんな演奏をしている人達は部活が大好きで楽しんでいると思わないか。」
「そうね、ただそんなに単純ではないでしょ、挫折する人だっていそうだし。」
「かもな、高校吹奏楽部の宿命で、一年毎にメンバーが入れ替わって行く、その環境下でハイレベルな演奏を維持して行くのは簡単な事ではないだろう。
音楽の場合は努力だけでは補えない感性的な要素も有るからな。
ただ、この吹奏楽部はブラックではないと思う。」
「根拠は?」
「このバンドがマーチングに取り組んでいるのかどうか知らないが、少なくともYouTubeで検索しても、そう言ったものは出て来なかった、マーチングバンドは大変だよ。」
「楽器演奏だけではないのよね、演奏を合わせるだけでも大変なのに更にでしょ。
吹奏楽コンクールとマーチンコンテストの両方にまともに取り組もうと思ったらブラック部活にならざるを得ないのかもね。」
「近畿大学付属高等学校吹奏楽部の場合、ジャズ系のコンテストと吹奏楽コンクールを目指しているが、それぐらいで調度良いと思う。」
「それでも目標を高く置くとどうしてもハードにならざるを得ないでしょ、でも、それをハードだと思わない人達が結果を出すのかしら。」
「だね、天才的な才能を持っていなかったら努力しかない。
運動部ならトレーニング方法を改善して短時間で効率良く成果を出してる部活も有るが…。」
「時間の使い方?
吹奏楽部とかだとどうなのかしら?」
「この吹奏楽部の練習状況は分からないが、個人練習、パート練習、全体練習のバランスが取れていそうな気がする。
長時間だらだらとやっても集中力が続かないから、一日の練習時間がめちゃ長いという事はなさそうな…。
まあ、憶測に過ぎない、夜遅くまで頑張ってたら御免なさい。」
「夜遅くまで頑張っていたら、それは…。」
「結局個人次第なのかな。
運動部だって、その競技が好きでたまらなかったら、少しぐらいハードでも苦にならないだろう。
逆に、やめたいのにやめられない人にとっては、そんなにハードでなくても苦行になってしまう。」
「やめれば良いのに。」
「そうは行かない事情を持ってる人もいるだろ、自分の能力に限界を感じても…。」
「う~ん、ブラックと言われる部活ってどうなのかしら?」
「ブラック部活でも、その活動によって何が得られ何を失うのか、価値観は人それぞれだから答えは無いのかも知れない。
ただ大切なのは、取り組んでいる競技にしろ音楽にしろ、それを嫌いにならない環境だと思う。」
「嫌いになったら本末転倒ってことよね。」
「ただ困った事に、幼い頃嫌々やってたピアノのお稽古が大きくなって役に立つ事が有ったりしそうじゃないか?」
「う~ん、有りそう、音楽に対する想いは年齢によって変わるものね。」
「何事でも、理想は本人が望んで取り組む事なのだけど…。」
「結局、人それぞれと言う事でしょ、何が正解かではなく、自身の経験を正解に出来るかどうか。」
「だな、高校の部活と一口に言っても様々…、一概にどうこう言える事ではないし、その結論を出す必要はないかも。」
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