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舞姫-01 [シトワイヤン-24]

中学を卒業して自由になったと思う。
遊んで暮らしている訳ではないので暇ではないが自分の判断で時間を使える様になったのは嬉しい。
義務教育。
小学生の頃はただ素直に学校へ通っていた。
不思議な子と言われることは有ったが、気にせず正しいと思えることをしていたと思う。
中学生になって。
中学生になって沢山の事に気付かされた。
自分と人との違い、などなど。
どう考えても中学のカリキュラムは私に合っていなかった。
英語、高校生の教科書だって普通に理解出来るのに…。
社会、歴史の目次のような薄っぺらな教科書を読み終えるのに時間は掛からなかった。
数学、興味を持って予習を進めていたので…。
中身の薄い授業と苦手な体育、救いは音楽と美術ぐらいだったか。
まあ、教師と交渉して授業とは関係ない本を読んで過ごすことを許可して貰えたのは良かった。
お蔭で沢山の本を読めた。
自分が他の子と違うことについて考えもした。
人それぞれ個人差が有る、私とは逆の理由でカリキュラムが合わない人もいる。
とは言え、舞姫と呼ばれ大人が跪く自分はかなり特殊だと思う。
私がラッキーだったと思うのは、本間塾長との出会いだ。
小学生低学年の頃から上手く導いて下さったと思う。
その導きがなかったら、人を見下す様な嫌な人間になっていたかも知れない。
姉も大切な存在。
小さい頃はとても大きかった歳の差が年々縮まった感が有り、最近は姉が私に意見を求めることも多い。
身長差が縮まる気配は全くないのだが…。

多くの出会いと経験を踏まえて、高校進学という選択肢を選ばなかった。
知識を得るという観点では、高校に通う必要はない。
高等学校卒業程度認定試験には、余程のことが無い限り合格出来る。
中学の授業を聞き流して高校の内容を自分で学習して来た結果だ。
大学の入試問題も解いてみたが、普通に合格圏内に入れた。
周りは天才だとが騒ぐが、単に効率良く学習した結果でしかない。
大学は。
今後必要となる知識は大学でなければ学べないのだろうか。
本来、大学は研究の場だそうだが、興味の幅が広くて研究対象を絞れない。
私には舞姫騎士団という直属の部下の下、必要に応じてスタッフが集められ働いていて、必要性を感じた情報は、そこでまとめてくれる。
また、舞姫騎士団の面々は知識の豊富な人達だが、私の興味に対して必要あらば専門家を紹介してくれるだろう。
大学で研究者としての時を過ごす大学教授と自身が社長として会社を大きくした後、市長となり苗川市を盛り上げている本間塾長の存在。
姉は大学進学せず本間塾長の下で経験を積む道を選んだ。

そう、高校だって大学だって義務教育ではないのだ。
本当に必要な知識を得る手段は幾らでも有ると思う。
チーム再起動のメンバーとはそういうスタンスで話をしている。
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