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拡大-09 [シトワイヤン-13]

「微妙ですよね、国民の信を問うとして解散するネタは有りますが、市民政党が統一地方選挙で大きく勝利したことを与党がどう受け止めて、そこからどう判断するのかは分かりません。」
「だな、市民政党をどれだけの脅威と考えているのか分からないもんな…、なあ、衆議院が解散した場合の準備を進めていると知らされているが、出馬交渉中に関しては非公開で我々は状況が掴めない、実際のところはどうなんだ?」
「自分も詳しくは分かりませんが、何時解散されるか分からないということで話が進みにくいと聞いています。」
「そうか…、和馬くん、タレント候補には否定的な意見が有るが、市民政党のシステムなら候補者が、そうだな…、党の方針に基づいて自分の言葉で国民に話せる人物で有れば問題ないと思わないか?」
「はい、人間的に問題が無くて、自分のチームをまとめられる人で有れば大丈夫だと思います。
衆参同日選挙になった場合は、参議院比例候補から衆議院の選挙区に回って頂く話も有りまして、そこで空く参議院比例代表に、知名度の有る候者が入れば心強いです。」
「著名人党員名簿を見てると候補は何人もいると思うんだ、他党からの出馬だったら失敗しそうな人でも、市民政党ならしっかりとしたチームを組んでサポートして行けるから大丈夫じゃないのか。」
「そう思います、他党から移籍して下さった議員は、安心出来るサポート体制が出来上がって余裕が出来たと話して下さいました。
タレント候補の話は党の幹部に伝えます、衆参同日選挙になっても、しっかり候補者を立てられたら市民政党にとってチャンスだと思うのです。」
「だよな、資金の方は大丈夫か?」
「はい、Citoyenが売れていますし、本の印税も有ります、同日選挙になったら企業も動いてくれるでしょう、選挙そのものの費用に問題は有りませんが、党組織が大きく変わりますので余裕とは言えません。」
「自分も寄付するし、一般に対して寄付を呼びかけるのなら協力するよ、政権を取りに行くのだろ。」
「ええ、衆議院選挙が確定した段階で、全党員に対して党首からの決意表明と立候補予定者名簿の提示を予定しています。
政権政党を目指すのは、多くの党員が望んでいることですので。」
「生まれて初めて、心の底から一票入れたいと思う政党に投票出来そうだな。
う~ん、自分に出来ることは…、和馬くん私設応援団を著名人党員中心に結成しようか、参院選だけだったとしても確実に議席を確保しておきたいだろ。」
「ですね、よほど上手く行ったとしても、参議院で過半数を取れるのは三年後です、可能な限り議席を確保したいです。」
「総理が解散を考えられなくなるぐらい勝てたら、衆議院選挙の日程はほぼ確定だな。」
「ただ、二年の準備期間が有った方が良いのか、勢いの有る今、衆参同日選挙が良いのか悩ましくないですか?」
「だよな、今でも党員が頑張れば政権を取れそうな気がしているんだ。」

彼は自分のラジオ番組で、市民政党若葉私設応援団の結成を呼び掛けてくれた。
それに呼応したのは様々な年代層様々なジャンルの人達。
すぐに、新しい政党に抵抗感を抱いていそうな人達へも市民政党若葉を広げて行こうと動き始めた。
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